“恐怖の副園長”を再逮捕

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園児への傷害容疑で逮捕された副園長が今度は保育士の顔面を殴打した疑いで再逮捕された。「世界に羽ばたく自立した心を育てるを理念としています」とネット上の動画サイトで自らの教育理念を語っていた、この人物。
10月21日、園児への傷害容疑で逮捕された福岡県宗像市の認可保育所「日の里西保育園」の副園長・清原こづえ容疑者、41歳だ。

「どの子も最終的にはできるようになるのが園の特徴だと思います」と「日の里西保育園」を紹介する動画に出演していた清原こづえ容疑者。

11日、自身が副園長を務める園の保育士への傷害容疑で再び逮捕された。園児にとどまらずなぜ保育士にまで…園をめぐる新たな闇が浮かび上がろうとしている。

園児にとどまらず保育士にまで…

事件が起きたのは2018年6月27日午前9時半過ぎ保育園の中。33歳の女性保育士の顔面を平手打ちし、下唇を切る全治約5日間の傷を負わせた疑いが持たれている。

清原容疑者は2019年6月この園に通う6歳の男の子の顔をたたき全治2週間の怪我をさせた疑いで10月21日に逮捕されたばかり。

この時は、子どもの頬が腫れていることに気づいた保護者が警察に被害届を提出したことで発覚した。
清原容疑者は警察の調べに対し、「泣いていたら励ますために両頬にタッチするように触れただけ」などと容疑を否認していた。

近隣住民は「ヤバイ園だなというのは思いました。愛情をあまり感じない指導の仕方」と語った。

保育士への傷害容疑について清原容疑者は「たたいていません。その事実自体ないです」と否認。

しかし、警察は周囲の話などから清原容疑者が職員に日常的にパワハラ行為を繰り返していたとみて調べている。

See something,Say something.

パトリック・ハーラン氏:
教育理念はすばらしいことを言っているが、次々と暴力的な素顔が明らかになっている。ここまでくる前に止められなかったのかなと思う。容疑者が副園長に就任してから60人以上の保育士が辞めているそうだが、この方も何かを見ているはずだ。見ている人は我慢して黙り込むのではなく、どこかに簡単に告発というか言い伝えることはできるようにしないといけない。これはアメリカでも最近テーマになっていて、こういう言い方が流行っている。

See something,Say something.

何かを見たら誰かに何か言いましょう。当局なのか、教育委員会なのか。とにかく見たら何か伝えましょう。被害者が被害者のままでいてはいけないということだ。

フジテレビ・風間晋解説委員:
保育士も親も保育園を選べない現実があるんだと思う。特に地方都市では子どもは減る一方だ。だから、保育園の新規参入はもう考えられない。この副園長も、そういう状況にあぐらをかいていたんじゃないのという気がしてならない。

(Live News it! 11月11日放送分より)