物価高や人手不足が叫ばれるなか、県内2つの業種で最低賃金が改正され、時給1000円を初めて超えました。
百貨店やスーパーと電気機械などの製造業で、富山労働局によりますと2つの業種では労使ともに今回の最低賃金改正が人材確保につながると見ているということです。
都道府県ごとに定める最低賃金は、県内では、先月、50円引き上げられ時給998円となった「地域別最低賃金」とは別に労使の合意などに基づき賃金をより高い水準にする「特定最低賃金」が3つの業種で設けられています。
13日、富山労働局はこの特定最低賃金のうち、電気機械器具の製造業で951円から1002円に、百貨店やスーパーなどの業種で955円から1003円に引き上げると発表しました。
引き上げ額はそれぞれ48円、51円といずれも過去最大で、県内の最低賃金が1000円を超えたのは初めてです。
富山労働局は人材不足が叫ばれるなか、2つの業種では労使ともに今回の最低賃金改正が魅力ある産業として人材確保につながるものと見ているということです。
なお、もう一つの特定最低賃金、一般機械・自動車部品製造も40円アップの1035円となる見通しです。
改正された金額は来月26日以降適用されます。