カメラが捉えたのは、人気アニメ「鬼滅の刃」のグッズを大量購入する“転売ヤー”とみられる人物が、金銭のやり取りをしている瞬間。
「イット!」では、現金を渡していた元締役とみられる人物を直撃した。
狙われた東京・京橋の「柱展」
中国のSNSに投稿された写真に写っていたのは、東京駅のすぐそばにあるオフィス街。
この記事の画像(54枚)真夜中に転売ヤーとみられる集団が、布団にくるまって長蛇の列を作っていた。
13日、「イット!」がその場所に向かうと、カメラが捉えたのは転売ヤーとみられる人物による金銭のやり取りの瞬間。
会場のすぐそばで、万札が飛び交っていた。
彼らのお目当ては、人気アニメ「鬼滅の刃」の限定缶バッジ。
11月から東京・京橋で開催している展覧会「柱展」で販売されているものだ。
会場付近では、大量にグッズを手に入れたい転売ヤーらが寝泊まりする行為が毎日のように続いており、近隣では、たばこのポイ捨てなどの迷惑行為も相次いでいた。
抽選による整理券配布もかまわず…
こうした問題を受けて、展覧会を行うミュージアムは13日から、抽選による整理券の配布を開始。
こうした対策の効果もあってか、13日、会場付近では長蛇の列は見られなかった。
しかし、開場時間から15分もたたないうちに、会場からグッズを手にした転売ヤーとみられる人が続々と出てきた。
転売ヤーが向かったのは、口に大量のレシートをくわえた元締役とみられる男性のもとだった。
次の瞬間、転売ヤーとみられる人物から次々と大量の缶バッジを受け取る元締役の男性。
レシートの金額を確認すると、報酬とみられる数万円ほどの現金を手渡していた。
転売ヤーから集まった缶バッジを、別の男性が大きな袋へと詰めていく。個人として所有するには、あり得ないと思える量だ。
取材班が直撃すると…。
転売ヤーとみられる男性:
(Q.鬼滅の刃ファン?)
はい。
(Q.他の人に売る?)
売らないです…。
(Q.なぜ大量に買った?)
…。
(Q.誰かにあげる?)…。
元締役とみられる男性らは、大量のグッズが入った大きなバッグを抱えて、東京駅へと消えていった。
中国SNSやフリマサイトに相次ぐ投稿…定価の2倍以上
人気アニメを狙った転売行為。
中国のSNSでは、箱いっぱいに入った缶バッチとみられる商品の写真が相次いで投稿されていた。
転売ヤーとみられる人物のアカウントでは、「値段を提示して!」「いい値段ではなくても出す!」と交渉を持ち掛けていた。
中国でも人気が高い「鬼滅の刃」のグッズは、早くも高値で売られていた。
中国のフリマサイトでは、「鬼滅の刃」の缶バッジが定価の2倍以上で売られていた。
「精神えぐられるような光景」ファン怒り
こうした状況に、ファンは怒りをあらわにする。
鬼滅の刃ファン:
とにかくやめてほしい。日本人で、ずっと好きでグッズを買い続けた人がほとんど買えていない。彼らは全く鬼滅の刃好きでも何でもない。ファンからすれば、精神をえぐられるような光景。
展覧会の公式ホームページでは、「転売行為は固く禁止させていただきます」と呼びかけている。
(「イット!」11月13日放送より)