全ての授業をオンラインで受講できる大学が、2025年の開校に向け、出願受け付けが始まりました。
IT大手の「ドワンゴ」と日本財団が2025年4月に開校する通信制の「ZEN大学」。
1学年の定員は通信制の大学としては異例の規模の3500人で、12日から出願の受け付けが始まりました。
学部は「知能情報社会学部」のみ。
アプリ開発やAI(人工知能)を本格的に学ぶ情報や、アニメ・ゲーム・漫画に特化したデジタル産業など、6分野279科目の中から希望の授業をオンラインで受講します。
また、企業・自治体と連携した体験型のプログラムに、他の大学と共同で行うゼミなども用意され、ネットとリアルを掛け合わせた取り組みにも注力しています。
出願を検討している高校生からは、「ZEN大学の豊富なカスタマイズできるカリキュラムの中から自分で選択して、そこから将来につなげられたらいい」「対面することは大事だと個人的に思うので、そういう点も追求できる」などといった声が聞かれました。
既存の大学にはない「ZEN大学」が掲げる大きなテーマの1つに、誰もがいつでも学べる教育格差の解消があります。
ドワンゴ・川上量生顧問:
世帯年収による進路の格差。一番左端の黒い棒グラフ、これは国公立大学の進学率。高所得者の家庭は国公立大学に行く。収入の少ない家庭は私立を多く受ける。そういう収入格差がある。
世帯年収や住む場所などで生じる教育格差を防ぐため、年間の授業料は国立や私立大学と比べ、低価格となる38万円に設定。
最大600人の学生を支援する奨学金制度も設けられるということです。