7月の大雨による土砂崩れで大きな被害があった最上町の瀬見温泉の老舗旅館が、3カ月半の休業を経て、11日に営業を再開した。
スタッフ「お待ちしておりました。ありがとうございます」
宿泊客 「良かったですね」
スタッフ「ありがとうございます」
営業を再開したのは瀬見温泉の「ゆめみの宿・観松館」。
7月の大雨による大規模な土砂崩れで大量の土砂が大浴場に流れ込んだほか、下水を処理する浄化槽も土砂の直撃を受けて壊れ、3カ月半にわたり休業を余儀なくされていた。
再開初日の11日は、県の内外から68人が宿泊。心待ちにしていたという京都の女性2人は…。
(京都から)
「きょう(11日)から再開なので、何もできないけど気持ちだけと思って、みなさんで召し上がっていただきたいと思って」
「お客さんがたくさん来られることが復興になる。いっぱい宿泊してほしい」
(宮城から)
「本当に大変だったと思う。これからも頑張ってください」
破損した建物や浴室の改修費用、これにキャンセル料など売り上げの損失を含めると被害総額は約3億5000万円。
それでも、クラウドファンディングで11日までに寄せられた940万円を超える寄付や、多くのファンの励ましが宿のスタッフの背中を押す。
(ゆめみの宿「観松館」・高橋裕社長)
「復旧作業中にも支援・メッセージを送っていただき励みになっていた。より良い旅館を目指していきたい」
12月は、例年並みの3000人ほどの予約が入っている観松館。
クラウドファンディングでは寄付金額に応じて宿泊券や売店の買い物券を贈呈していて、12月5日まで寄付を募っている。