特集は「スエヒロガる!」。

富山にもっと笑顔とワクワクを届けたいと仕事や趣味など様々なことに情熱を注いでいる人や取り組みを紹介しています。

11日は障がいのある人たちが描いたアート作品をグッズとして販売することで、その魅力を広めていこうという取り組みを取材しました。

色鮮やかに描かれたのは立山連峰と街や田畑の風景。

こちらは、県内を走る電車。

優しい色使いの動物たち…。

深海をイメージして描いた絵もあります。

*ほまれの家 富山東店 桃井亜弥さん
「よくみるといろんな楽しみ方があって、そういうのがこの方の絵の素晴らしいところかなと思います」

これらの作品を描いたのは…

*ほまれの家 富山東店 桃井亜弥さん
「これは、障害をお持ちの方が描かれた絵です」

富山市にある「ほまれの家 富山東店」。

ここでは、作品制作の時間が設けられています。

先ほどの絵を描いたのはこちらの男性。

*ほまれの家 富山東店 桃井亜弥さん
「見てもいいですか?これ、深海の絵なんですよね」

*金山竜也さん
「はい、そうです」

*ほまれの家 富山東店 桃井亜弥さん
「最初鉛筆でね、この大きい魚書いておられたんですけど、どんどんどんどん細かいお魚増えてきて、これもうけっこう長いことやっておられますよね」

およそ1か月をかけ、じっくりここまで描いたそうです。

*ほまれの家 富山東店 桃井亜弥さん
「目のつけどころというか、一つ魚1匹にしても見え方が違うっていうか、驚くところもありますね」

手掛けるアート作品は絵画以外も!

*ほまれの家 富山東店 桃井亜弥さん
「この方だけは、立体というか造形というか佐賀君ちょっと見てもいいですか?ロボットを作られるんです。こう、なんか関節とかも意識してね、ちゃんと作られる」

こうした制作活動は事業所開設の4年前から桃井さんの提案で始まりました。

*ほまれの家 富山東店 桃井亜弥さん
「そういう事業所が、富山にあまりないということと商品を作ってまたそれを販売することで違う工賃をゲットできるというか、できたらいいなと思って。電車とかバスが好きな方で頭の中に時刻表全部入っているくらい電車とバス大好きなんです」 

彼女のペンネームは「でんしゃのひと」。

事業所のエントランスでは描いた作品をグッズにして販売しています。

*ほまれの家 富山東店 桃井亜弥さん
「これは、電車好きの女の子が描いたバスをシルクスクリーンにして刷って販売しているものです」
  
この、色鮮やかな「猫」を描いたのは…

*ほまれの家 富山東店 桃井亜弥さん
「これ、描きますか?始めたらわーとやっちゃうんですけど」       

動物図鑑を見ながら絵を描く伍島さん、彼の絵の大きな特徴が…。

*ほまれの家 富山東店 桃井亜弥さん
「色彩感覚がすごいんですよね、あ、この色を選ぶんだって、あと何の迷いもなく描くエネルギーというのも感じる気がします。なんか元気もらえるんですよね、彼の絵は」

こちらが伍島さんの作品です。

*ほまれの家 富山東店 桃井亜弥さん
「ピュアなものが現れるんでしょうね。私が描いても絶対きれいさが出てこないっていうか、計算されてないですよね」 

作品をプリントして作るグッズは、この絵の魅力を伝える手段にもなっています。

*ほまれの家 富山東店 桃井亜弥さん
「障がい者が描いた絵と知らずに手に取られて、興味を持ってくれるという方があって、そこから障がい者アートに興味を持ってくださったという方がちらほらおられてすごくうれしいですね」

*ほまれの家 富山東店 桃井亜弥さん
「この方は最近ね、ここの事業所絵とか描ける事業所って知って来られたがです。
もともと絵の好きな方で見せてもいい?これカラスこの前描かれたんですけど、なんか優しい色合いなんですけど」

制作活動を目当てに新規で通い始めた人、さらに新しい才能の発見も!

*ほまれの家 富山東店 桃井亜弥さん
「石崎さん、絵、好きなんだね!」
        
*石崎裕康さん
「絵好きですよ」  

*ほまれの家 富山東店 桃井亜弥さん
「初めて知った!今日初めて参加される方、こんな上手に描かれる!」
   
アートを通じて障がいを持つ人を身近に感じ、知ってもらうきっかけになれば…。

グッズは、「noie」というブランド名で、近くのカフェやイベントなどでも
販売されています。

*ほまれの家 富山東店 桃井亜弥さん
「商品売れたらうれしいし、達成感とか、充実感があるような気がします。みんなで刷ってってやっているので、量に限りがあるのでそんながんがんっていうのは出来てないんですけど、細く長くずっとやり続けられたらなと思っています」

富山テレビ
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