ある情報提供者から寄せられた45秒間の動画。映し出されていたのは柔道教室での“いじめ”でした。
あろうことか、指導する立場の塾長が生徒にしょうゆを飲ませたというのです。
飲ませていたのは、しょうゆだけではなかったといいます。
柔道教室の内情を知る保護者:
あ然というか…ここまでやるのかな。子供たちにタバスコを大量に食べさせたという話を聞きました。
“生徒へのいじめ”が指摘されているのは、千葉県内にある柔道教室。
30代の男性が塾長を務め、多くの小学生らを指導していました。
問題の動画が撮影されたのは、2024年5月に行われたという合宿。
塾長が生徒である小学生の男の子を寝かせ、その様子を他の子供たちが見ていました。
塾長は嫌がる男の子の口にしょうゆを注いだのです。
しょうゆを飲まされた男の子は、苦しさに耐えられずうめき声を上げます。
男の子は「止めてほしい」と必死に手で伝えようとしています。
そんなことに構うことなく、17秒にわたり、しょうゆを飲ませ続けた塾長。
たまらず洗面所に走り出した男の子は、苦しそうにしょうゆを吐き出していました。
塾長は、その様子を笑みを浮かべながら見ていました。
内情を知る保護者によると、柔道教室では子供たちの悲鳴が聞こえてくることがあったといいます。
柔道教室の内情を知る保護者:
小さい子供や慣れてない子供に塾長が思いっきり投げているのがすごく怖い。複雑骨折した子もいるらしくて、それぐらい力いっぱい投げる。虐待みたいなのを受けているので、すごい叫んだり悲鳴を上げたりしていた。
さらに塾長は、禁止された危険な技を子供たちにかけて楽しんでいたといいます。
笑いながら小学生の首を絞める塾長。一方の生徒は顔をゆがめて苦しんでいます。
塾長は、この様子を他の生徒たちに自慢していたといいます。
柔道教室の内情を知る保護者:
子供に対して稽古をつけさせてあげるみたいな感じで、塾長が呼び出したみたいで、その練習中に2回(絞め技で)気絶させて、他の子供たちに「落ちたよ、気絶したよ」と言いふらしていた。
柔道教室のホームページで塾長は「日本の柔道を盛り上げたい」、「それが私の考えです」と語っていました。
しかし、被害を訴え出ようとする保護者に対し、塾長は「俺が居なくなったら高校に行けなくなるぞ」「柔道する場所がなくなるぞ」といった言葉で脅していたといいます。
さらに、口外しないように文書まで書かせていたという塾長。
柔道教室の内情を知る保護者:
素直に謝って反省してほしい。反省するような感じの人ではないので、来たくないやつは来なければいいという感じの先生なので。
イット!が塾長に「生徒へのいじめはあったのか」を聞くため電話での取材を試みますが、電話に出ませんでした。
被害に遭った子供の保護者は、警察に相談しているということです。
問題の動画を見た千葉県柔道連盟は、柔道精神に反する行為があったとし、塾長を1年間の活動停止処分を下しています。