イランや中国などシルクロードの地域に伝わる技法を用いた陶芸の展示販売会が岡山市のデパートで開かれています。
陶芸家の加藤幸兵衛さんは岐阜県多治見市に窯を持ち、12世紀から13世紀にイランで培われたラスター彩という技法で創作活動を行っています。
岡山市北区の岡山高島屋では加藤さんが制作した花瓶や皿など約100点が展示されています。こちらの壁飾りには十字や星などさまざまな形のタイルにイスラム教や仏教の寺が描かれていて世界平和を表現しています。
ラスター彩は16世紀ごろに一度廃れましたが、古い文献を頼りに加藤さんの父・卓男さんが復活させた技法で色付けした後、もう一度火入れを行い、表面を研磨することで玉虫色になるのが特徴です。
(陶芸家 加藤幸兵衛さん)
「離れた場所の伝統だがその異国情緒やシルクロードのさまざまな文化の 混ざり具合を味わってもらえたら」
この展示販売会「七代 加藤幸兵衛展」は11月11日まで開かれています。