2024年度、北海道内の私立学校で「いじめによる重大事態」と認定されたものが2件あったことがわかりました。
 
 「いじめによる重大事態」があったのは、北海道内80ある私立学校の中の2校です。

 北海道によりますと、そのうち1件は当時高校1年の女子生徒で、同級生2人から一方的に悪口を言われたり、嫌がらせを受けたりするいじめを受けました。

 女子生徒は精神的につらくなり、長期間不登校になった末、転校しました。

 もう1件は被害者の意向を踏まえ、概要を非公表としました。

 2件ともいじめの相談がありましたが、一部の教員の対応にとどまり、管理職にすぐ報告をしていませんでした。

 2校は今後、管理職やスクールカウンセラーなどの専門家といじめの情報を共有し、組織として対応をするなどの再発防止策を講じるとしています。

 「被害保護者からは、再調査は希望しないけれども今後同様のいじめが二度と起こらないよう体制を整えることを望むとの意見を伺いました」(北海道学事課 大久保北斗 学務調整担当課長)

 2015年度以降、私立学校における「いじめによる重大事態」の公表は、今回の2件を含め11件になりました。

 いじめによる悩みを抱えている人には、専用の窓口があります。365日無料で受け付けていますので、電話で相談してみてください。

 子ども相談支援センター:0120-3882-56(24時間対応)

北海道文化放送
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