1日朝、千葉・市原市のホテルで、女性が手首を縛られた状態で死亡しているのが見つかり、警察は、強盗殺人事件として捜査本部を設置した。
ホテル内の精算機が壊れた状態だったということもあり、「闇バイト」に関する事件と否定はできないという。
また近所の人は、被害者の女性について「すごくいい人」と話し、仕事がいつも忙しい印象だと語っていた。

「50代の女性従業員が手首縛られ…」

事件が明らかになったのは午前7時半ごろ。

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ホテルの女性従業員から警察に寄せられた「50代の女性従業員が手首を縛られ、顔が腫れている」という110番通報だった。

通報を受け警察官が現場に駆けつけると、女性は、ホテルのフロント近くの従業員用のスペースに、あお向けの状態で倒れていた。

首には刃物のようなもので切り付けられた痕、顔には暴行されたような傷があり、腫れていたということだ。

さらに、手首は縛られた状態で、その場で死亡が確認された。

亡くなっていたのは、このホテルの従業員で市原市内に住む、佐伯仁美さん(56)と判明した。

「人間が良すぎる、いい子」仕事が多忙か…

佐伯さんの身に何があったのだろうか。

近所に住む人は、佐伯さんの人柄を「いい人、すごくいい人。人間が良すぎる、いい子だよ」「『歯医者さんの電話番号を聞きたい』って言ったら、『ちょっと待ってね』って部屋に入って電話番号教えてくれた」と話す。

また、別の住民は「昼間も夜もお勤めしていて、いつも車で出かけて車が帰ってくると、『帰ってきてるんだな』って感じ。お母さんが亡くなって一人(暮らし)ですね」と話す。

さらに、別の住民も「お仕事真面目に勤めていた。お仕事がいつも忙しく、何カ所か掛け持ちでやっている。結構忙しくお仕事してたっていうのが私の印象かな」と話した。

ホテルの精算機壊れた状態…

110番通報した女性従業員が出勤するまで、1人で働いていたとみられる佐伯さん。

ホテル内にあった精算機が壊れた状態だったといいう。

犯行の手口は、手首を縛り暴行するなど手荒なもの。
これまで首都圏で相次いでいる、一連の強盗事件との関連はあるのだろうか。

元埼玉県警の佐々木成三さんは「発生しているエリアが千葉ということ、対象は変わっているが、緊縛しているという状況。かなり手荒・稚拙な犯行という状況に関しては、類似している部分も多いと思うので、闇バイトに関する事件ということは、否定できないところが多いのが僕の第一印象」と指摘する。

警察は、強盗殺人事件として、壊れた精算機の状況や、他に室内が荒らされた形跡などがないかなど、調べを進めている。
(「イット!」11月1日放送より)