「誰か侵入している 助けて」
10月30日午前1時すぎ、3人家族が住む東京・三鷹市の住宅から、110番通報が寄せられました。

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高齢の夫婦が1階で寝ていたところ、男とみられる複数の侵入者が雨戸をこじ開け、窓ガラスを割って侵入。

男らは70代の夫の首を絞めようとしたといいます。

妻は2階に避難し、警察に助けを求めました。

妻からの110番通報「雨戸をこじ開けて入ってきた。年齢や服装は分からない。夫が首を絞められた」

男らは夫が大声を出して抵抗すると、何も取らずに逃走しました。

現場は静かな住宅街の中の一軒家

田中良幸情報キャスター:
周りはちょうど一軒家が立ち並ぶ住宅街となっているんですが、ここが一番端になりますよね。

すぐ奥には柵などが設けられていて、かなり背の高い木が生い茂っているような場所です。

現場の周りには畑などもありますが、警察の「不審者・ちかんに注意」といった重点警戒区域に設定されています。さらに現場の目の前の電柱には、防犯カメラが設置されています。

現場で相次いでいた“不審者の目撃情報”

現場周辺では、事件前に不審者の目撃情報が相次いでいたといいます。

近隣住民の女性:
屋根が壊れているからとか、どこも工事なんてやる気配ないのに、工事が入りますんでみたいな。ピンポンって鳴らして、中に入って見てくるとかね。

近隣住民の女性:
「壁がちょっと傷んでいるみたいですけども、今だったらお安く塗り替えできますよ」みたいな感じ。「ちょっと出てきてくれませんか」って言うんです。ちょっと不審だなと思ったことはありましたね。

三鷹市では、28日からSNSで不審者情報に関する注意喚起を連日行っていました。

現場付近で目撃されていた“不審な車”

さらに、近隣住民は事件発生の前の週、現場付近で不審な車も目撃していました。

近隣住民の男性:
黒い車で三桁ナンバーの車かな?その車がずっと、今回強盗(未遂)のあった家の方を見てて。3人の男ぐらいがずっと車内で、何をしているのかなと思って。ちょっと今思えば、不審者なのかなと思います。

首都圏で相次いでいる強盗事件でも、事件前、現場周辺では怪しい人物による訪問などが確認されています。

果たして、今回の強盗未遂事件は、首都圏で発生した一連の強盗事件と関連があるのでしょうか。

「めざまし8」は、元埼玉県警捜査一課警部補の佐々木成三氏に、三鷹市で起きた強盗未遂事件について聞きました。

元埼玉県警捜査一課警部補 佐々木成三氏:
闇バイトの強盗事件の手口と似てるなという感じですよね。実際、こういった侵入犯罪の中で雨戸を壊して入るっていうのは玄人はやらないですね。
これをやることで自分たちが捕まるっていうことの察知能力とかが全くないなということだと思うんです。これは“闇バイト”の特徴でもあります。

佐々木成三氏によると、雨戸をこじ開け、窓ガラスを割って侵入する手口は、“闇バイト”に共通する稚拙な行動だといいます。

京都に住む大学生の23歳男が出頭

警視庁は出頭した大学生の男を逮捕したと発表しました。
都内の交番に出頭したのは、京都市に住む大学生の佐円昌紀容疑者(23)です。

警視庁によりますと、佐円容疑者はSNSで「ホワイト案件」との投稿を見つけ「運び屋」の仕事として応募しましたが、「犯行直前に仕事が空き巣に変わった」「逃げたら殺すと言われた」という趣旨の供述をしているということです。

警視庁は逃げているほかの男の行方を追っています。
(「めざまし8」10月31日放送)