日銀は31日、金融政策を決める会合を開き、追加の利上げを見送り、現在0.25%程度としている政策金利を据え置くと決めた。

追加利上げをめぐっては、植田総裁が「時間的な余裕がある」と慎重な姿勢を示していた。

さらに、衆議院選挙での与党過半数割れに伴う政治情勢の不安定化や、大統領選挙を間近に控えたアメリカ経済の動向をめぐり金融市場が不透明感を増していることなどから、見送られるとの見方が強まっていた。

一方、市場からは、年内にも更なる利上げに踏み切る可能性を指摘する声は多く、次回12月の会合が有力視されている。

植田総裁は、午後に記者会見を開き、見送りの判断に至った経緯や、今後の金融政策の見通しなどを説明する予定だ。

フジテレビ
フジテレビ

フジテレビ報道局が全国、世界の重要ニュースから身近な話題まで様々な情報を速報・詳報含めて発信します。

経済部
経済部

「経済部」は、「日本や世界の経済」を、多角的にウォッチする部。「生活者の目線」を忘れずに、政府の経済政策や企業の活動、株価や為替の動きなどを継続的に定点観測し、時に深堀りすることで、日本社会の「今」を「経済の視点」から浮き彫りにしていく役割を担っている。
世界的な課題となっている温室効果ガス削減をはじめ、AIや自動運転などをめぐる最先端テクノロジーの取材も続け、技術革新のうねりをカバー。
生産・販売・消費の現場で、タイムリーな話題を掘り下げて取材し、映像化に知恵を絞り、わかりやすく伝えていくのが経済部の目標。

財務省や総務省、経産省などの省庁や日銀・東京証券取引所のほか、金融機関、自動車をはじめとした製造業、流通・情報通信・外食など幅広い経済分野を取材している。