同性婚が認められない規定は憲法に違反するとして、同性のカップルらが国を訴えた裁判で、東京高裁は、「憲法違反」との判断を示しました。

同性カップルら7人は、法律上同性どうしの結婚を認めない民法などの規定は、憲法に違反するなどと主張し、国に損害賠償を求めています。

1審の東京地裁は、「憲法に違反する状態」と指摘した一方、賠償請求は棄却し、原告側が控訴していました。

東京高裁はきょうの判決で、賠償を求める訴えについては退け、「憲法違反」と判断しました。

同性婚を巡る集団訴訟は全国5カ所の地裁で6件起こされていて、憲法違反が2件、違憲状態が3件、合憲が1件と判断が分かれていて、二審では今年3月に札幌高裁が「憲法違反」の判断を示しています。