元長野県議の丸山大輔被告(50)が妻を殺害した罪に問われている裁判。10月21日も「被告の所在・移動の状況」について審理が行われ、検察側の証人として、車などの画像解析の専門家と事件現場となった自宅兼酒蔵の近くに住む男性が出廷しました。

検察側の証人として出廷したのは、人や車などの画像解析が専門の立命館大学の山内寛紀名誉教授です。

6カ所の防犯カメラに映った不審車両の画像と丸山被告の車両の画像が法廷で公開され、山内氏は双方を比較した見解を述べました。

エンブレムやドアノブの位置、被告の車の後部のナンバープレートの左右にある特徴的なへこみや他の傷などを解析した結果、同じ場所にへこみや傷があるとして、車両は「同一性が高い」と証言しました。

当時、丸山被告が乗っていた車の色はシルバーでしたが、検察から「(画像から)車両のボディカラーについて判定できるか」と問われると、山内教授は「明るいグレーかシルバー系か、そのような系統だと容易に判断できる」などと話しました。

弁護側から「車両についた傷の深さや大きさを画像以外で確認したのか」と問われると山内教授は、「画像だけで判断した」と話していました。

また、「鑑定の際、資料の要望はしたのか」と問われると、「今回は提供された画像で鑑定を行った。積極的にお願いしたことは無い」などと話していました。

検察側の2人目の証人として法廷に立ったのは、事件現場となった自宅兼酒蔵の近くに住む70代男性です。

男性は「事件当日の午前3時過ぎに自宅兼酒蔵の裏の駐車場に車が止まっていて男性が立ってドアを開けているのを見た」と証言しました。

しかし、より詳しい状況を弁護側が尋ねると「暗くて顔は見られなかった。車の色もよくわからなかった」などと証言しました。

裁判は10月22日も「被告の所在・移動の状況」について証人尋問が行われる予定です。

長野放送
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