レバノン南部で平和維持を担っている国連レバノン暫定軍は10日、監視塔がイスラエル軍の攻撃で倒壊し、2人が負傷したと発表しました。
国連レバノン暫定軍によりますとレバノン南部ナクラにある監視塔が10日、イスラエル軍の戦車の砲撃で倒壊し、兵士2人が負傷したということです。
またイスラエル軍が施設周辺にある監視カメラに故意に発砲し破壊したほか、別の町では平和維持部隊が使う地下シェルターの入り口が攻撃され車両や通信システムが損傷したとしています。
国連レバノン暫定軍は「平和維持部隊へのいかなる意図的な攻撃も国際人道法違反だ」と批判しました。
これに対しイスラエル軍は周辺で親イラン武装組織ヒズボラが活動していたことから、国連軍に保護地域にとどまるよう指示した後で発砲したと正当性を主張しています。