出産やがんの治療などで使われている麻酔薬「アナペイン」が不足している問題で、福岡厚労相は、「供給不足が起こらない仕組みを構築したい」と述べました。
無痛分娩(ぶんべん)やがんの治療などで多く使われている麻酔薬「アナペイン」は、製造設備の不具合が発生したため、国内で唯一の販売会社「サンド」が2024年6月から出荷を制限していて、供給が不安定になっています。
これを受け、厚労省は医療機関に対して、治療が必要な患者の優先順位をつけて対応することなどを呼びかけています。
8日の閣議後会見で福岡厚労相は、年内には「アナペイン」の後発医薬品の供給が始まる見込みだとした上で、「万が一のときの安定供給をどうしていくかということは重要な課題。供給不足が起こらないような仕組みを構築してまいりたい」と述べました。