琉球大学の教員が、学外から依頼された非常勤講師の採用の見返りに数百万円の寄付を受け取った疑いがあることがわかりました。大学は寄付が学内での推薦の見返りではなかったかを調査しています。
琉球大学によりますと、この教員は2023年から2024年にかけて、学外から依頼された人物を推薦し、自身が開いた講座に非常勤講師として登壇させた可能性があるということです。
教員は、非常勤講師の肩書を与える見返りに、研究支援の名目で数百万円の寄付を受け取っていたとみられ、大学側が数か月前から調査を進めているとしています。
国立大学の教員は、国家公務員に準じるみなし公務員にあたり、推薦の見返りに寄付を受けたと判断された場合は、収賄にあたる可能性があるとされています。
阿部俊子文部科学大臣は大学側と事実関係の確認を進めていると述べました。
阿部俊子文科相:
「文部科学省としましては、琉球大学が本件に適切に対応をしていただくことを考えて、必要に応じて助言、指導を行っていかなければいけないと考えている」
琉球大学は、この教員が辞職願を提出し、4日午後、退職が認められたことを明らかにしました。
西田学長は「事実であれば大変遺憾であり引き続き調査を進めています」「学生が安心して教育・研究活動を行えるよう対策を講じていく」とコメントしています。