照り付ける強い日差し。
2日は南からの暖かく湿った空気の影響で、列島各地で季節外れの暑さとなり、その影響で売り上げが伸び悩む店もありました。

最高気温30.3度を観測し、10月として初めて真夏日となったのは宮城・仙台市です。
道行く人は半袖にハーフパンツ姿。
また、上着を脱ぎ日傘をさすなど、まるで夏真っ盛りです。

非常に強い日差しが照り付け、袖をまくっていても全身が汗ばむほどの暑さ。
「太陽も直射日光もすごいので、体感的にも暑いので」と、アイスを食べて暑さをしのいでいる男性もいました。

同じく、最高気温が30度を超えて10月として異例の暑さとなった福島市では、街の人が「10月入ったのに暑くてびっくり」「今日は涼しい格好で来ました」などと話していました。

富山市で一面に咲き誇る鮮やかな赤のじゅうたんは、今が見ごろを迎えた秋の花・彼岸花です。
さらに、青空に広がるのは秋の訪れを感じさせる、いわし雲。

しかし、2日の富山市は最高気温29.3度と、まだ夏を思わせる暑さとなりました。

東京都心でも午前中から気温がぐんぐんと上昇し、最高気温は31.9度。
10月に都心で31度を超えるのは6年ぶりです。

この暑さで、お昼時の丸の内では日陰に人が集中。
「日なたはちょっと、きょう暑いかなと思うので、日陰で、この風が吹いてる中で食べるのがすごく気持ちいいですね」と話し、涼みながら食事を取っていました。

この終わらない夏によって売り上げが伸びず、困っている店がありました。

自家製ルーを包んで揚げた絶品カレーパンに、ふっくらと焼きあがった一番人気の塩バターロール。
東京・三鷹市にある老舗ベーカリー「トーホーベーカリー」です。

カボチャや栗を使った秋の新作パンも並んでいますが、2024年は例年通りにいっていないといいます。

トーホーベーカリー・松井成和代表:
秋にかけて徐々に10%ぐらいずつ(売り上げが)上がってくる感じだが、(去年と比べて)約5%ほど戻りがない状態でありますね。

涼しくなるはずのこの季節はパンが売れるそうですが、暑さの影響で売り上げが落ちているといい、「ただ、涼しくなれば戻ってくることを期待しています」と期待を寄せていました。