レインボーブリッジや東京ゲートブリッジを自転車で駆け抜ける夢のイベント「GRAND CYCLE TOKYO レインボーライド2024」が、12月1日(日)に開催される。

またこの日、お台場のレインボーライド・フィニッシュ会場横では、さまざまスポーツを楽しめる「マルチスポーツイベント」も同時に開催。

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自転車だけでなく野球、サッカー、バスケットボールなど、さまざまなスポーツを見て、体験することができる。

そんな「GRAND CYCLE TOKYO」のアンバサダーに就任した5名(稲村亜美、神田愛花、小島よしお、武井壮、団長安田 ※五十音順・敬称略)が、自転車でしか見えない景色に会いに行き、東京の魅力を再発見する。

今回の「とうきょう自転車さんぽ」は、お笑い芸人の小島よしおさん。前回に続いて荒川の河川敷を走る。

秋晴れの下、信号も渋滞もないサイクリングロードを快走。スタート地点の足立区・江北橋付近から10kmほど南下したところで、あるショップを訪れた。

お店の名前は「LAVAGGIO(ラバッジョ)」。

店の扉を開けると、自転車ごと店内に招かれた。応対してくれたのは、店長の新田東弥さん。

小島:
風の噂で、洗車をしてくれると…。

新田:
はい、ウチは自転車の洗車専門店になっております。

小島:
自転車の洗車専門店?

何とこちらのショップは、世界でも珍しい自転車の洗車専門店。ラバッジョとはイタリア語で「洗車場」の意味だ。洗浄からコーティングまでを手掛け、「自転車を大切にする」精神や文化を伝えている。

小島:
海外にこういう店あるんですか?

新田:
海外でも恐らく、僕らが調べた限りないですね。

小島:
じゃあ今日は(自転車が)がんばってくれたので、やっていただいてもいいですか?

新田:
もちろんです!任せてください!

小島:
どこまで近づいて大丈夫ですか?

新田:
全然近くで大丈夫ですよ。

小島さんの自転車を作業台に乗せると、新田さんは天井からぶら下がっているホースを引っ張り出した。

小島:
上にいろんな器具ありますね。

新田:
そうです。

いよいよ洗浄開始。ホースから勢いよく水が飛び出し、各パーツが洗われていく。

新田:
普段はもうちょっと作業工程が多いんですけど、(自転車が)綺麗なのもあるのと、時間短縮のために。自転車を泡泡にしていきますね。さあ行きます!

新田さんが自転車に吹きかけたのは、特殊なスプレー。自転車が洗剤の泡で覆われていく。

小島:
うお〜っ!泡泡だ!

新田:
そうです。そんな感じで自転車を泡泡にして、洗車していきます。

小島:
けっこう思い切って(スプレー)!すごい!なんか雪が積もったみたいな感じですね。

新田:
そうですね。オーナーさんももちろんですけど、自転車も喜んでいる。

小島:
今、喜んでいるんですね。

新田:
なかなかご自宅だと、ここまで本格的にできないっていう方が多いので。

小島:
できるスペースもないですもんね。

新田:
特に都心とか関東に住んでいる方だと、なかなか(洗車を)やる場所がない。

小島:
見ていて気持ちいいですもんね。

新田:
なんか自分が散髪に行ったかのようにね、やっぱり愛車だと特にそうですよね。

小島:
これは気持ちいいわ。

大学の自転車競技部でバリバリのレーサーだった新田さんの鮮やかな手さばき。当然、メインテナンスの知識も豊富だ。

新田:
僕らこうやって(自転車の)全てを触るんですね。そうすると、いわゆる不良箇所を見つける作業が、この洗車中にできるんですよ。そうするとやっぱり、自転車を安全に乗るために、そういった不良箇所をチェックしたり、定期点検っていうところで使ってくださる方がいる。

小島:
もしもちょっとした不良具合が見つかったら、それを教えてくれる。

新田:
そうです!

程なく、再び天井からホースを引き寄せた新田さん。汚れを吸収した泡を水で洗い流し始めた。

新田:
こんな感じで落としていきます。

小島:
あ〜これは気持ちいい。

新田:
ですねえ。

小島:
自転車の声も聞こえてきそうですね。

新田:
はい。「綺麗にしていっぱい乗ってね」っていう。

小島:
「あ~気持ちいい!」

新田:
自転車の声?

小島:
あ、自転車の声です(笑)。スピーカーの役割。「あ〜いいねぇ。う〜気持ちいい」

新田:
最後にチェーンオイルを塗っていきましょう。

仕上げは、チェーンの潤滑油。スポイトでひとコマひとコマ、丁寧に差していく。

新田:
OKです。バッチリ!では、自転車を降ろしていきますね。

小島:
すごい、なんか。ツルンとしちゃって。

新田:
そうですね。仕上がりました!

小島:
気持ちいい!

新田:
いいですよね。これでまたガンガン乗っていただいて。サイクリングを楽しんでいただければ。

小島:
自転車も乗り手もリフレッシュできますね。

作業工程が簡略化されているとはいえ、洗浄完了までわずか10分。

短時間ですっかり綺麗になった愛車に、小島さんも大満足の様子だ。

「めっちゃ気持ち良かったですね。あれは新しいですね。ホントにこれからみんなにやってほしいし、体験してほしい」

「ラバッジョ」では、遠方にお住まいの方でも自転車を配送すれば、洗車を行ってくれるそうだ。

リフレッシュを終えた相棒にまたがり、再び走り始めた小島さん。向かった先は。

「あの右の観覧車、あれですよね。葛西臨海公園の」

東京を代表する公園のひとつ、江戸川区にある葛西臨海公園。大観覧車などを有する、人々の憩いの場だ。

「素敵な公園、都内にいっぱいあるんで、今日はここの公園目指して自転車で行ってみようみたいな。気持ちいいですね、風が。これはいいスポット!」

荒川沿いの道から繋がっているため、自転車でのアクセスも良好。当然歩行者が最優先だが、公園内を走行することができ、小島さんもここでのサイクリングを満喫する。

「(公園内には)緑も多いから、子どもたちと一緒に来るのもいいですね。自転車だったら、すぐ止まれるし、自転車止めて野鳥観察」

多様な木々や、傍らに広がる海が織りなす景色を楽しめる一方、モダンな建物や観覧車なども目に映える。さまざまな造形美と自然が調和しているのも、この公園の魅力だ。

「いいな、観覧車。ここはホントにいろんな表情ありますね。ホントこの木の…何の木だ、これは?アーケードが…自然のアーケードが。この下の煉瓦も石畳っぽい感じで」

公園に隣接する葛西臨海公園駅では、自転車の貸し出しサービスが行われており、中学生以上なら誰でも利用可能。また、公園内にもシェアサイクルがあるため、自転車ユーザーでなくてもサイクリングを楽しめる。

しばらくすると、自転車のスピードをゆるめた小島さん。実は、公園内である人と待ち合わせをしていた。

小島:
ピーヤ!こんにちは!

葛西を拠点に、サイクルツアーガイドとして活動している石原慎一さんだ。

石原:
よろしくお願いします。

石原さんは、初心者に本格的な自転車の乗り方を教えたり、都内の名所を巡るサイクリングツアーを引率したりしているという。

小島:
石原さんはこの辺りをよく自転車乗ったりするんですか?

石原:
そうですね。葛西に拠点がありますので、ここの葛西臨海公園とか結構走りに来ますね。

小島:
この辺りの自転車乗る時の魅力とかって何ですか?

石原:
やっぱりと湾岸沿いなので、潮風とですね、この景色ですね。こういったところがですね、街の中とは別で清々しく走れるので、すごく走っていて気持ちがいい場所ですね。すごく魅力的な場所だと思います。

小島:
それもあるから、講師としても自信持って(薦められる)?

石原:
そうですね。ロケーションも綺麗ですので。

小島:
いいですね、ここ。風もなんかね。

石原:
そうですね。潮風を感じながら自転車乗れるので。

小島:
初心者の方向けのレッスンというのは、具体的にどういうことを教えているんですか?

石原:
来られる方っていうのは、まだロードもクロスバイクも乗ったことがない方が多いので、まずは機材を全て触っていただいて、自転車の漕ぎ方とかを一から始めさせていただいて、最後は楽しく自転車に乗れたっていう形で終われるように。距離はだいたい15kmくらいですかね。

小島:
一緒に乗るんですか?

石原:
そうですね、一緒に僕が。だいたいマンツーマンが多いんですけど、一緒にこういった所で走って。

小島:
いいですね。

石原:
「GRAND CYCLE TOKYO」に向けてのレッスンなども。

小島:
あるんですか?

石原:
カリキュラムを組んで。

小島:
いいですね!

石原:
ちょっと上り(坂)があったりとかね。

小島:
ちょっと近い所に目標があると、やっぱモチベーションにもなりますもんね。

自転車を愛する人々と出会い、語らう。

これも「とうきょう自転車さんぽ」。

GRAND CYCLE TOKYO
レインボーライド2024・マルチスポーツ

12月1日(日)開催

THE ROAD RACE TOKYO
2025年7月13日(日)開催
https://grand-cycle-tokyo.jp/

【アンバサダーからのメッセージはこちら!】

とうきょう自転車さんぽ
とうきょう自転車さんぽ

「坂、水、橋。自転車でしか見えない、東京の景色に会いに行く」。
皇居を取り囲むように水路で発展してきた街・東京は、電車や自動車移動ではなかなか気づかない、「坂と橋の街」でもある。自転車のスピードで街を巡れば、普段は気づくことのできない地理や歴史、風情などを感じることができる。この番組では、「GRAND CYCLE TOKYO 2024」のアンバサダーが都内を「自転車でさんぽ」し、風を感じながら楽しさをリポート。疾走感ある主観映像と、絵ハガキのような風景映像で東京の素晴らしさを伝えていくミニ番組です。