警察署から現れたショートカットの女。
面識のない男女2人を刃物で切り付け殺害しようとした現行犯で逮捕された小高英里容疑者(32)です。

事件が明らかになったのは、28日の午後10時過ぎ。
被害に遭った男女の部屋にいた親族からの「近隣トラブルで女性が刃物を所持している」という110番でした。

通報を受け警察官が部屋に駆けつけると、23歳の男女が血を流していたということです。

事件当日、小高容疑者を取り押さえたという住人は次のように話します。

小高容疑者を取り押さえた住人:
女性の「助けてください」って大声が聞こえて、「中に知らない人が入ってきて、まだ部屋の中にいるんです」って話していた。引っ越ししてきたばかりって言ってましたよ。

小高容疑者と引っ越してきたばかりの男女2人の間に何があったのでしょうか。

住人によると、女性が宅配業者と名乗る人物からの呼び出しに応じ、玄関の扉を開けたといいます。

玄関の前に立っていたのは小高容疑者。
すると突然、虫よけスプレーを噴射し、包丁で女性の頭部を切りつけました。

さらに、助けに入った男性の左手を切りつけたということです。

小高容疑者を取り押さえた住人:
凶器は30cmくらいの料理に使う包丁。玄関をのぞいたら包丁は(床に)落ちていた。あと、(小高容疑者が)黒い買い物袋を持っていて、中にはハンマーみたいなものが入っていました。

その後、住人らによって小高容疑者は取り押さえられました。

男性は左の手のひらを切られるけが、女性は頭を切られ全治2週間のけがをしましたが、2人は命に別条はないということです。

面識がない2人の部屋に凶器を持って押し掛けた小高容疑者。
近隣住民は、ここ数年、騒音を巡るトラブルがあったと話します。

近隣住民:
ペットの声がうるさいって言って、(小高容疑者が)乾電池を窓に投げてきたんですよ、ずっと。

さらに住民は、事件の背景についてこう推測します。

近隣住民:
引っ越ししている音がうるさいってことですよね、多分。ちょっとの音でも、すごく言う方なので。

警察の調べに小高容疑者は「男性と女性を殺そうと思って包丁で刺した」と供述。

警察は、犯行に至った経緯や動機を詳しく調べています。

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