フジテレビでは今、持続可能な社会のために何ができるかを考える「楽しくアクション!SDGs」キャンペーンを行っています。
30日は新たなコメづくりについて考えます。
黄金色に輝く稲穂のじゅうたん。一見、普通の田園風景ですが、実はとても特別な方法で栽培されています。
かつまたファーム・勝亦健太代表取締役社長:
水をためることを一回もしないで、ここまで育てた栽培になります。(畑と同じ?)同じと思ってもらって良いと思います。
里山の景観と言えば、水をたたえた水田。そんな常識を打ち破る「畑でのコメづくり」。
なぜ田んぼではなく、畑なのかというと、「1週間以上湛水(たんすい)状態(水をためる状態)を続けてしまうと、メタン生成菌が動き出してしまうことが分かっています」と勝亦代表取締役社長は話します。
水田のデメリットは、酸素が水でブロックされてしまうこと。
酸素が苦手なメタン生成菌が活発になり、地球温暖化につながるメタンを排出。畑ならこれが出ないのです。
種もみにキノコの仲間「菌根菌」を少々。これだけで土でも育つ稲に変身します。
根っこを見ると一目瞭然。味の方も太鼓判が押されています。
バイオシード・テクノロジーズ 広瀬陽一郎代表取締役:
(味比べクイズをしても)まあ当たらないでしょうね。お米の検査データを見ると(水田のお米と)一緒ですね。
トマトにも菌根菌を使っているのですが、味は変わらないどころか良くなったといいます。
水の管理や田植えも不要。雑草や連作障害への対応ができる農家なら、メリットばかりといいます。
働く人にも、地球にも優しい挑戦が始まっています。