自民党本部で取材を続けているフジテレビ政治部 与党キャップ・木村祐太記者に話を聞きます。
──石破氏の勝因は?
3位となった小泉氏の陣営に加えて、岸田首相が率いる旧岸田派が合わせて100票以上の塊として石破さんに流れたことが大きかったとみられています。
岸田首相は、今の政権の政策などを継承できないとして、高市さん以外に入れることを事前に決めていました。
また、高市さんの推薦人に、いわゆる“裏金議員”が13人名前を連ねていたことが敗因の1つだと分析する議員もいました。
ある中堅議員は「選挙の顔としては裏金議員からの支援がない石破さんの方が良かったということだ」と話していました。
──当初勢いがあった小泉進次郎氏の敗因は?
討論などを通じて党員の支持が拡大できなかった、これが理由の1つだとみられています。
ただ、小泉さんが獲得した1回目の75票は、全候補の中でトップの得票でしたから、陣営の議員も党員票さえ伸びていれば勝てた。また次回頑張ると残念がっていました。
──今後の人事について課題は?
挙党一致の人事ができるかどうかというところが注目です。
あるベテラン議員は「やっぱり挙党一致の人事をやれるかが見物だ」と話していて、2位の高市さん、3位の小泉さんの処遇も焦点の1つですが、もともと石破さんは党内基盤が強いわけではないため、どういった人事が行われるのか注目されます。