レインボーブリッジと東京ゲートブリッジを自転車で走り抜けるライドイベント「GRAND CYCLE TOKYO」が、12月1日(日)に開催される。

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またこの日、お台場ではストライダーやBMXなど、さまざまスポーツが楽しめるマルチスポーツイベントも同時開催。臨海地区がまさに「自転車の街・スポーツの街」になる1日だ。

そんな「GRAND CYCLE TOKYO」のアンバサダーに就任した5名(稲村亜美、神田愛花、小島よしお、武井壮、団長安田 ※五十音順・敬称略)が、自転車でしか見えない景色に会いに行き、東京の魅力を再発見する。

今回の自転車さんぽは、お笑い芸人の小島よしおさん。舞台は、秋風が心地よい荒川の河川敷。足立区の江北橋付近からスタートし、河口を目指してサイクリングロードを南下する。

出発してすぐ、小島さんがある物に目を留めた。

「いやぁ、セイバンモロコシがお出迎えしてくれていますよ。あの稲みたいなやつ」

それは、道の脇に生い茂っていた植物。実は小島さん、かなりの雑草マニアで、何冊か共著の書籍を出版しているほど。小島さん曰く、『人は雑草に学ぶところがある』のだそう。

「学ぶところメチャメチャありますよ。例えば、雑草は踏まれても立ち上がらないんですよね。なぜなら雑草っていうのは、花を咲かせて種を残すっていう一番の目的があるから。見栄え良く立ち上がろうとすると、エネルギーを使っちゃうんですよね」

「だから、それにエネルギーを使うんだったら、横に伸びてでも花を咲かせて、種を残すためのエネルギーを使おうってなるんですよ。人間の社会でも通じる何か、考え方というか、すごく参考になりますね」

小島さんの“雑草愛”を刺激する、緑豊かな荒川の河川敷は、ゴルフの練習場や野球場があることでも知られている。

安全のために張られたネットは、まるで「サイクリストを迎えるトンネル」のよう。

「昔、こんなネットなかった気がしますけど。ちょっと前、5〜6年前だけど、この辺走ったの」 

小島さんは大の自転車好きとして知られ、かつてはロードバイクで四国を巡るレギュラー番組も持っていた。時は経ち、自転車に乗る機会はかなり減ったそうだが、その理由は、むしろ嬉しいものだったようだ。

「子どもができてから時間があまり取れなくなっちゃって。だからこういう仕事で(自転車に)乗れるっていうのは最高ですね」

空は絶好の秋晴れ。信号がなく、開放的な川沿いの道を快走していると、遠くに東京のランドマークが見えてきた。

「おおっ!いいですね、この東京スカイツリー!スカイツリーを見ながらのサイクリング。優雅な景色だな、これは」

「こうやって音もね、感じることができるっていうのも。この高速道路のね、車の音とか。どうしてもね、車内とかだと、外と一回遮断されちゃうと感じられないものが、自転車は自然と一体になりますからね。こういう植物とかが感じているものを、我々も感じることができますから。これがまた魅力の一つですよね」

10km近く走ったところで、荒川の近くのカフェで休憩することに。気になるお店に気軽に立ち寄れるのは、自転車ならではの利点だ。

店先には、本格的な自転車ラックが設置されていた。実はここ、自転車と縁がある店として、サイクリストたちから評判なのだそう。

小島:
こんにちは〜。荒川の近くにすごく素敵なお店があるって聞いて、来たんですけど。

出迎えてくれたのは、店主の村純一さん。

村:
ありがとうございます。

小島:
こちらのお店のコンセプトは?

村:
紅茶の専門店なんですけども、サイクリストさんが荒川も近いので、気軽に立ち寄ってもらえるようなお店にしたいなと思って。

「ゆいの壁」という、ちょっと変わった名前のこちらのお店。自転車とどう関係しているのかは後ほど。まずはオススメの紅茶をいただくことに。

小島:
(紅茶を飲んで)はあ〜、癒される~。ホッとしますね。美味しいですね、この舌に残る感じも。

村:
ちょうど夏詰みの、旬の紅茶ですので。

小島:
美味しい。清涼感があるというか、あったかいですけど。

紅茶と一緒に、香ばしく焼き上がったワッフルも堪能する。

小島:
(ワッフルを食べて)うん、うま〜い。食べると歯触りがカシュッていう感じの。

村:
中にちょっと硬めの専用のシュガーを入れています。パールシュガーっていうお砂糖を使っています。

小島:
サイクリストにとって必要な糖質も。

村:
しっかり摂れます。

美味しくエネルギーを補給できたところで、話題は気になる店名について。

小島:
お店の名前「ゆいの壁」? どういう由来があるんですか?

村:
ちょっと変わった名前のように聞こえると思うんですけど、サイクリストさんとか、自転車のプロレースをご覧になる方だと、たぶんピンと来るんですけど。

小島:
俺、「ツール・ド・フランス」とか見るけどな。

答えは、店内に飾られている自転車レースの写真にあった。

それは、毎春ベルギーで行われているクラシックレース「フレッシュ・ワロンヌ」。その名物が、「ユイの壁」と呼ばれる“激坂”なのだ。

毎回、レースのクライマックスを熱く盛り上げる、最大斜度26%の「ユイの壁」。これに惚れ込んだ村さんが店の名前にし、ベルギーの銘菓・ワッフルも提供するようになった、というわけだ。

当然、村さんは自転車が大好きで、かつてはメカニックをしていたほど。さらに、ティーアドバイザーの資格も持っており、「自転車メンテナンスと紅茶を楽しめる店」を目指して、「ゆいの壁」を始めたそうだ。

小島:
なるほど。そのエプロンも素敵ですもんね。確かに坂を登っている感じですもんね。

村:
坂を登っている感じで、紅茶のカップと。

小島:
すごく素敵なロゴですね。

村:
メカニックもしていたので、お客さんの自転車の整備とかもできるように。整備とか点検とかしている間って、手持ち無沙汰になるじゃないですか。待っている時間、何もせずにっていうよりは、じゃあちょっと座って、お茶でも飲んでいただければ。

小島:
最高のエイドステーションですね。

村:
そうですね。

今回の「自転車さんぽ」はここまで。青空と自然、そしてサイクリングロードの近くで出会った“自転車愛”が、最高の気分転換をくれた。

「いや、気持ち良かったですね。めちゃめちゃ気持ち良かったです。今日、気温的にもちょうどいいですし、風も感じられるし。私は雑草好きで、見ることもできたので、すごく自分的にはお得感があるライドでした。そして子どもがもうちょっと大きくなったら、一緒に風を感じたいなと思いました」

今度は家族と一緒に。

そんな思いも膨らむ、秋の自転車さんぽ。

GRAND CYCLE TOKYO
レインボーライド2024・マルチスポーツ

12月1日(日)開催

THE ROAD RACE TOKYO
2025年7月13日(日)開催
https://grand-cycle-tokyo.jp/

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とうきょう自転車さんぽ
とうきょう自転車さんぽ

「坂、水、橋。自転車でしか見えない、東京の景色に会いに行く」。
皇居を取り囲むように水路で発展してきた街・東京は、電車や自動車移動ではなかなか気づかない、「坂と橋の街」でもある。自転車のスピードで街を巡れば、普段は気づくことのできない地理や歴史、風情などを感じることができる。この番組では、「GRAND CYCLE TOKYO 2024」のアンバサダーが都内を「自転車でさんぽ」し、風を感じながら楽しさをリポート。疾走感ある主観映像と、絵ハガキのような風景映像で東京の素晴らしさを伝えていくミニ番組です。