広島市西区の市道で道路が陥没し周辺の建物が傾いた事故。
改めて状況について整理したいと思います。
まず、現場は、広島市西区福島町の交差点です。
交差点近くには住宅や工場などが建ち並んでいる場所です。
この交差点を中心におよそ15メートル×40メートル道路が陥没し、少なくとも建物8棟が傾いたりひびが入りました。
なぜこのような事態になったか?
広島市は会見を開き事故の状況を説明しました。
【広島市 下水道局施設部・安部真一 課長】
「掘削中にトンネル内で出水、水が非常に出てきたことが確認されました。それとほぼ同時期に地上で道路も陥没した」
広島市によりますと当時行われていたのは今年2月下旬から福島町と三篠町を結ぶ区間の地下30メートルに内径5メートル長さ3.5キロの新しい雨水管を埋めるシールドマシンを使った掘削工事だったということです。
26日午前9時前に掘削作業中に水が漏れて、その後、道路が陥没したとみられています。
市は原因については調査中としながらも、元々、空洞があったのか、何らかの理由で地下空間に空洞が生じたことで、上部にある水道管が下がり破断した可能性もあるとの見解を示しました。
【広島市】
「水道管断裂を原因とする可能性は全くなくはないかもしれないが、状況的には考えにくい」
現場では半径50メートルの範囲を立ち入り禁止にして、このエリア全員に避難を呼びかけました。
また、近くの小学校に避難所を開設して、19世帯44人が避難し今週日曜までは開設するとしています。
今後については原因を特定し、復旧工事を行うとしています。