奈良公園で、シカの首が傾くほど角を思いきり引っ張るカラスの姿が目撃されました。
しかし、この顔嫌がっているようには見えません。
実はこれ、シカとカラスのウィンウィンな関係を捉えた珍しい映像。
シカは角が生え変わる際に木や地面にこすりつけ皮を剥がすのですが、それをカラスが手伝っているのです。
カラスにとってのメリットは、むいた皮を食べられること。
さらに10年ほど前から奈良公園でシカを撮っている撮影者でさえ、初めて見た光景が。
子どもとみられるカラスに親カラスが皮を与える瞬間。
子どもに食べさせたいほどおいしいのでしょうか?
東京大学・樋口広芳名誉教授は、「おいしいかどうかっていうのは、人や動物で(感じ方が)違うけど、(ツノの皮は)いろんな栄養素が含まれているので子どもに与えることには栄養補給の意味がある。サプリメントとかの類いかな」と話しました。
楽したいシカとサプリをとるカラス。
奈良公園の意外な関係でした。