中国南部の深セン市で、日本人学校に通う男子児童が男に刃物で刺された事件で、19日未明、男子児童が死亡しました。
現地の日本人の受け止めや中国政府の対応について、FNN北京支局から河村忠徳記者が中継でお伝えします。
男子児童が死亡したという一報は、中国で暮らす日本人社会に大きな衝撃を与えています。
児童の死亡を受け、北京の日本大使館では半旗が掲げられています。
日本人学校のある保護者は「ランドセルをやめさせようとも考えている。日本人の子どもであることの目印になってしまうのでは」と不安を口にしていました。
今回の事件について中国側は、容疑者が44歳の男と発表したのみで、動機については発表していません。
また、事件について一部メディアが報じるものの、死亡した事実については、これまでのところ伝えられていません。
日本企業の駐在員は、スパイ容疑で拘束されるかもしれないリスクを背負いながら生活をしています。
今回はこれに加えて、子どもにも中国での生活に危険があることを感じさせています。
金杉駐中国大使は事件について、「日中関係の根本に関わる」と指摘しています。
6月にも蘇州で日本人親子が襲撃された事件が起きていますが、詳しいことは現在も分からないままで、中国政府には、今回の事件を含め、犯行の経緯や動機について十分な説明をすることが求められています。
