過去最多の9人が立候補した自民党総裁選で、愛媛県松山市でも18日に地方演説会が開かれ、各候補が重要視する政策を訴えました。
自民党総裁選の地方演説会は県民文化会館で開催。9人の候補者が持ち時間10分間で約2200人の党員らを前に地方経済や安全保障、憲法改正など重要視する政策を訴えました。
小泉進次郎元環境相:
「愛媛の課題の1つは、処理水の放出以降に中国が日本の海産物の輸入を停止して、その打撃を受けている海産業、水産業です。私が総理になったらこの処理水に伴う風評被害にも決着をつけて、水産業のみなさんがこれから港町がさらに元気がつくようにやっていきたい」
上川陽子外務相:
「アジア、世界の流れを直接地方に取り込む。地方と外交を掛け算をする。この掛け算政策であります。その鍵は地方空港の国際化であります。松山空港からはソウルや釜山、また台北に直行便が飛んでいます。おいしい愛媛のミカン、また今治の高品質のタオル、これを直接海外に輸出をしていく」
加藤勝信元官房長官:
「愛媛県、自然に本当に恵まれております。柑きる類をはじめとして、水産物日本一の生産を誇る。しかし1人当たりの県民所得で見ると残念ながら47都道府県、下から数えて10番前後であります。地域のこの素晴らしい強みを生かして、県民の所得を倍増していく」
河野太郎デジタル相:
「日本はかなり高齢化が進んでいる。人口が毎年毎年80万人ずつ位縮んでいる。これからは人間がやらなきゃいけないところに集中して、人間がやらなくてもいいものは、AIだったりロボットだったりコンピューターに大胆に任せるということを日本はかなりメリハリをつけてやらなければならない」
石破茂元幹事長:
「この世界一の災害大国の日本において『防災庁』がないのはおかしいと思う。国民を守る『防災庁』を必ず設立します。『松山ラーメンは日本で一番甘いらしい』というように、ここなら行ってみたい。『今だけ・ここだけ・あなただけ』が日本にはたくさんある。いつの時代も国を変えるのは決して都のえらい人ではない。いつの時代も国を変え、歴史を変えるのは地方であり、庶民大衆であります」
茂木敏充幹事長:
「地域でしっかりと産業を興し雇用もつくり、そのクラスターもつくり、それによって若い人が地方から出ていかない日本列島の再改造。東京一極集中の是正策を進めていきたい。経済も外交もそうです。負担増しなくて増税ゼロでしっかり私は政策を進めます」
高市早苗経済安保担当相:
「私は国の究極の使命は国民の生命財産を守ること、領土・領海・領空を守ること。そして日本国の主権と名誉を守ることだと考えている。究極の使命を果たすためにとても大切なことは今すぐ取り組んで総合的な国力を強くしておくこと。あくまでもどこまでも経済成長を追い求めてまいります」
小林鷹之前経済安保担当相:
「世界をリードする国にする。国力を高めなければいけません。日本各地に世界と勝負できるような産業の塊・クラスターをたくさん作っていきたい。熊本の半導体のように企業がたくさん集まって雇用の機会が増えて、賃金が上がって若い方がどんど集まってくる。愛媛で言えば例えば造船。世界一の造船立国日本をこの愛媛から作っていきたい」
林芳正官房長官:
「経済対策、補正を組んでこの漁業のセーフティーネットしっかりとですね、財源の手当てをしたい。森林をしっかり整備をして間伐をして、そして川からいいミネラル、いろんな大地の恵みが海に流れ込んで、今これが漁業につながっている。林業、水産業、農業に合わせてしっかりとサポートをしていきたい」
会場ではそれぞれの候補の演説を党員らが聞き、次の総裁に誰がふさわしいか考えていました。
演説を聞いた人:
「生のこういう(演説会は)初めてでしょ。愛媛中心でお話もしてくれたので、ちょっとうれしい。これが総理大臣になった時に実現してくれたらいいのになと感じた」
演説を聞いた人:
「誰がなっても遜色ないなと思った。水産業に力を入れるとかみなさん言ってくれてすごくよかった」
演説を聞いた人:
「僕は党員でも党友でもないので投票権ないんですけど、今どういう政策を持たれてるのか9人の候補が。生で聞けた。それぞれいいことをおっしゃってるので、それをどれだけ実現できるかにかかっているのかと思う」
自民党総裁選は9月27日に投開票されます。
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