日本に近づいている台風14号の動きについて、川原浩揮気象予報士が解説します。
フィリピンの西側に台風の卵がありまして、17日中に台風になりそうですが、西に離れていくということで日本への影響はなさそうです。
台風13号は沖縄、奄美付近を通過した後、中国に上陸しましたが、17日朝、熱帯低気圧になり、これも日本への影響は今後はなさそうです。
今後、日本に影響がありそうなのが、南の海上にある台風14号ということになります。
最新の進路予想図を見ると、このあと沖縄の本島に近づいていく予想になっていますが、18日午後ぐらいに近づきそうです。
暴風域の赤い円がありませんが、瞬間的には30メートルくらいの風が吹く予想になっているので、押されて立っていられないような風の強さになりますので、外出などは控えたほうがよさそうな勢力で近づいてきます。
雨の予想を見てみると、このあと実は南西諸島には広く雨雲がかかり始めますが、これは台風の外側の雲です。
18日になりますと、今度は本体の雲がかかり始めますので、沖縄、奄美辺りはかなり雨が続く2日間になっていきそうです。
本州を見ていきますと、広く帯状の雨雲がかかっているように見えますが、ここに秋雨前線が下りてきていますので、台風からの湿った空気がどんどんと入っていって、どこでゲリラ雷雨が起きてもおかしくないような不安定な空になりそうです。
台風13号のルートを、台風14号の予想に重ねてみると、ほぼ同じようなコースを通る予想になっています。
なぜかといいますと、列島の上空にいま、太平洋高気圧がずっと張り出していて、これがいると台風は近づけないので、よけるようにへりの風の流れに乗って流れていくので、同じようなルートに行っているんです。
しかし、夏の空気が上空にいるということですから、つまりしばらくは猛暑が続くということになります。
いつまで夏が続くのかというふうに当てはまらないのかと思ってしまうんですが、週間の最高気温で見ますと、少し秋が見えてくるかなという予想にはなってきています。
ただ、20日までは完全に夏だと考えていただいたほうがよさそうで、35度に迫る日がありそうです。
16日の予想より最高気温が上がっているので、このまま最新予報を見ていただきたいと思います。