フィリピン政府は南シナ海のサビナ礁で8月、中国船と衝突して損傷した巡視船を一時的に撤退させました。
フィリピン沿岸警備隊は15日、南シナ海のサビナ礁で2024年4月から中国の動きを監視していた大型巡視船を撤退させたと発表しました。
サビナ礁はフィリピンの排他的経済水域の内側ですが、中国が領有権を主張していて巡視船は乗組員への補給活動をたびたび妨害されたほか、8月末には中国海警局の船と衝突し損傷していました。
フィリピン沿岸警備隊は補給や修理をした上で、任務を再開するとしています。
一方、中国海警局は「領土と海洋権益を断固として守る」と主張しています。