東京都内で9日、ヘルメットを着用せずに原動機付き自転車「モペット」に乗るライダーが、信号無視や速度違反など複数の交通違反を犯していた。撮影した人はライダーが時速60kmで走行し、最低限の交通ルールも守っていないと驚きを隠せなかった。

ノーヘル、サンダル姿…モペットが“時速60km”で走行

9日午前3時頃、東京都内でカメラが捉えたのは、車と変わらぬスピードで道路を縦横無尽に駆け回るモペットのライダーだ。

サンダル姿でモペットに乗るライダー(いりえもn)
サンダル姿でモペットに乗るライダー(いりえもn)
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ヘルメットを被らず、足下がサンダル姿のライダーは時折、ペダルを漕ぎながら走行していた。

目撃したのは、プロのレーシングドライバー入江さんで、その姿に思わず「これなんなのこれ…。えーなにこれ…」とつぶやいた。

この乗り物について入江さんは「なんだろう、この生命体は…僕はずっとバイクだと思って、SNSに投稿して皆さんのコメントいただいて初めて『モペット』という乗り物を知ったんですよ」と話した。

(いりえもn)
(いりえもn)

乗っていたのはペダル付き原動機付き自転車「モペット」で、公道を走る際はヘルメットの着用や制限速度などが定められている。

しかし、入江さんは当時、モペットの走行の様子について、「時速60kmぐらいで走っているけど…」とつぶやいていた。

信号無視するモペット(いりえもn)
信号無視するモペット(いりえもn)

モペットは、交差点内でウインカーも出さずに車線変更、さらに別の交差点では信号を無視して走り去っていった。

目撃した入江さんも、「もう信号も守る気もないもんな…」と驚きを隠せない様子だった。

違反状態で10分以上走行か

「交通ルールなんて関係ない」と言わんばかりの交通違反のオンパレード。

入江さんは、「もう論外ですね、乗り物として最低限のマナーとか水準に至ってないと思う」と指摘する。

その後、ライダーは皇居前から晴海埠頭にかけて少なくとも10分以上走っていたという。

モペットが行ったとみられる4つの違反(いりえもn)
モペットが行ったとみられる4つの違反(いりえもn)

交通ルールに詳しい・高山俊吉弁護士は、「まず通行区分違反。それから、速度違反がある可能性が大変高い。それから、ノーヘルですね。そして、ご覧の通り信号無視をしている」と指摘しており、少なくとも4つの違反を重ねていたとみられる。

また、他にもナンバープレートの表示義務違反や、合図不履行違反の可能性もあるという。
(「イット!」 9月12日放送より)

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