小泉進次郎元環境相は10日、自民党総裁選の論点になっている健康保険証をマイナンバーカードに一本化し現行保険証を廃止する時期について、「変える必要はない」と述べた。
東京都内で記者団の質問に答えた。
小泉氏は、東京・有楽町のスタートアップ支援拠点を視察したあとに記者団の取材に応じ、12月に予定される現行の保険証の発行停止・マイナ保険証への一本化に関する考えを問われ、「岸田政権の中で2年以上議論をして決めたことなので、私は変える必要はない」と述べ、総理・総裁となった場合には岸田政権の政策を踏襲する考えを示した。
一方で、「この保険証の問題で不安を持たれている方に対する対応など、そういったことはきめ細かく寄り添う必要があるだろうなと思う」とも語った。
マイナ保険証をめぐっては、林官房長官が国民の不安を背景に廃止時期の延期を検討する考えを示し、石破元幹事長も同調しているが、これまでマイナンバーカードの普及を進めてきた河野デジタル相は、時期を変更する必要はないとの認識を示している。