庶民の味として、長年愛されているカレーライス。
帝国データバンクは、カレー1食分のコストを示す7月のカレーライス物価を10日に発表。
1食あたり342円と、2023年と比べて44円アップし、最高値を更新しました。
肉や野菜などのカレー具材に加え、カレーに欠かせない米の値段も高騰していることが影響しています。
国民食、カレーの具材の高騰。埼玉県のスーパーには、節約カレーで乗り切る客の姿がありました。
カレーの材料を買いに来たという女性は、「全然高い!ちょっとなかなか手が出ない」と食材の高騰を実感していました。
カレーを作る頻度も、2023年より減ったといいます。
普段は具材に牛肉を選ぶことが多いといいますが、迷った末、選んだのは国産の豚肉でした。少しでも節約してカレーを作るようにしているといいます。
度重なる材料費の高騰で、苦渋の決断を強いられたカレー店もありました。
東京・板橋に店を構える牛タンカレー専門店では、おなかいっぱい食べてもらいたいと大盛りは無料にしていましたが、度重なる材料費の高騰を受けて大盛りを有料化するといいます。
牛タンカレーあらたの柳澤直哉店長によると、米は1袋1万円を超えているといいます。
人気メニュー「夏野菜牛タンカレー」のそれぞれの値上げ額を見てみると、6種類の野菜がそれぞれ30円アップ。
お米、牛タンなどが入ったルーは100円以上アップし、1食あたり430円も値上がりしていました。
カレーライスのつらい値上げは、いつ落ち着くのでしょうか。