自民党の田畑裕明衆議院議員の政治とカネの問題で浮上した、次期衆院選富山1区の候補者を決める「予備選」。
自民王国の県都が、混迷の度合いを深めています。
自民党富山市連は3日、幹部が集まり実施するかどうか協議しましたが、結論には至りませんでした。
市連は今後、田畑議員を推せるか党員全員にアンケート調査を行い、予備選を行うか判断することにしています。
自民党富山市連は、幹部の県議会議員と市議会議員でつくる執行部会を開き、次期衆院選富山1区の候補者選考について協議しました。
会合は非公開で行われ、政治とカネの問題で批判の声があがっている田畑議員をめぐり、3日の常任総務会で中川忠昭支部長から出された候補者選考で「予備選」を行う提案について実施するかどうか協議しました。
およそ3時間にわたる協議の結果、富山市連の県議・市議24人に行ったアンケートでは「田畑議員を推せる」と「推せない、決めかねている」が拮抗したため、富山市連の党員全員に、田畑議員を推せるかどうかのアンケートを実施することになりました。
今月18日頃までに集約し、その結果をみて予備選をするかどうか判断するということです。
*自民党富山市連 中川忠昭支部長
「現状、(田畑議員の)一本化は難しい。(田畑議員を推せるかどうかを)党員に一度問うべきでないかという意見が大半。ひとつひとつ丁寧に議論していくことが必要」
予備選を行う場合は県連を通じて党本部に報告する必要があり、党本部は「禍根が残る」として再考を求める可能性があります。
また、衆院選のタイミングによっては予備選の実施は時間的な制約があり、自民党富山市連の判断が注目されます。