3日、お伝えしました田畑裕明衆議院議員の政治とカネを巡る問題。
自民党富山市連は5日役員会を開き、次期衆院選富山1区の候補を決める「予備選」を行うかどうか協議します。
現職の田畑議員が出馬への意欲を示す中、「自民王国」が混迷しています。

政治とカネの問題をめぐり、田畑議員に対し厳しい声が上がった3日の自民党富山市連常任総務会。
本人が出席するなか、一部の出席者から田畑議員を推す声があったものの、中には、「候補者を替えるべき」といった発言も出ました。
そして、会合の最後に中川忠昭支部長の口から飛び出したのが「予備選」でした。

*自民党富山市連 中川忠昭支部長
「一致結束して、市連をあげて(田畑議員を)推すのも難しいと感じた。現職を含めた予備選をやることも必要では。それぐらいやらないと、党員の声を一致結束して、この人を推そうという流れを作れないと思った」

異例の現職を含めた予備選。

BBTが4日田畑議員に取材したところ、「衆議院議員として、富山の有権者の皆様の負託に応えるべく12年間立ち止まることなく懸命に取り組んで参りました。引き続き、国政、富山県、富山市の発展のために尽力することを固く誓うものです」とコメントし、改めて再選出馬への意欲を示しました。

予備選を行う場合、県連を通じて、党本部に報告する必要がありますが、党本部は「禍根が残る」として再考を求める可能性があります。

県連会長を務める橘慶一郎衆議院議員は、BBTの取材に対し、「富山市連でどのような議論がされるか注視したい」と述べるにとどめました。

今月27日の自民党総裁選後、すぐにも解散総選挙が行われる可能性があることから、予備選を行う場合は、10月上旬が有力視され、時間が限られています。

予備選に対し、党内には、賛否の声があがっていて、中には、「予備選は、全国に恥をさらすことになる」といった反対論や野上浩太郎参議院議員の「衆議院くら替え」論も出ています。

候補者選考めぐり混迷するなか、自民党富山市連は5日役員会を開き、実際に予備選をするかどうかを協議することにしています。

富山テレビ
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