イケメン経営者「青汁王子」保釈時の姿

茶髪にマスク、イラストシャツの上に黒の上着姿で、手には雑誌を抱えた男。
保釈され、東京拘置所から出てきたその姿は、どこにでもいそうな今時の若者に見える。

女性向けの青汁商品などのネット通販で売り上げを伸ばし、テレビ番組などで「青汁王子」として出演もしていた三崎優太被告(30)だ。

(本人のInstagramより引用)
(本人のTwitterより引用)

年商130億円の若手イケメン経営者ともてはやされ、SNSで豪奢な生活ぶりを繰り返し自慢していた三崎被告だが、東京地検特捜部と東京国税局は、2月、三崎被告の会社「メディアハーツ」が法人税や消費税を脱税したとして同社や関係先を捜索。
三崎被告は特捜部に逮捕され、その後、計約1億8000万円を脱税した罪で起訴された。

“数億円納税しているのに・・・”逮捕前に税制への不満

(本人のTwitterより引用)

「数億円納税してこの仕打ちはやってられない」
「去年は13億円納税しました」


SNSに税金支払いへの不満をぶつけたこともあった三崎被告。
逮捕前にFNNが行っていた別取材のインタビューでも、税制への舌鋒は鋭かった。

逮捕前、FNNの単独インタビューに答えていた

「日本だと法人の税負担を緩めろとは言わないが、いくら納めてもいいことがない」
「稼いでも処罰されるんだなといった感情が生まれてきてしまう」


そんな三崎被告だったが、逮捕後は罪を認め、「法的、社会的責任をしっかりとっていきたい」と反省の弁を述べているという。

脱税した金は他の会社への出資金などに充てていたとされるが、年収12億円の男がなぜ、2億円程度の脱税に手を染めたのか、その真相は今後法廷で明らかにされることとなった。

仲良く写真に “脱税人脈”を次々摘発

だが、今回の捜査は、「青汁王子」で終わったわけではなかった。
特捜部と東京国税局は、三崎被告に群がる“脱税人脈”にもメスを入れたのだ。

(左から)飯尾荘被告(38)、加藤豪被告(34)

ネット広告会社社長の飯尾荘被告(38)と加藤豪被告(34)。
三崎被告の脱税をほう助した罪で逮捕され、その後起訴された。

調べによると、三崎被告の会社「メディアハーツ」は飯尾、加藤両被告の会社に対し、「広告宣伝費」を支払っていたが、実はこのカネの一部が三崎被告に還流していることが判明した。
広告宣伝費は、会社の収入を少なく見せかけるための架空の計上だった。
2人が、青汁王子の脱税を助ける仕掛けを用意した形だ。

加藤被告は、三崎被告とは、プライベートでも交友があった。
関係者によると、三崎被告が飯尾、加藤両被告にむりやり脱税の手助けをさせたというよりは、飯尾被告のほうからスキームを提案した可能性があるという。

さらに、飯尾、加藤両被告が脱税を手助けしていたのは、「メディアハーツ」だけではなかった。

特捜部は、別のネット通販会社「オンライフ」が、両被告のほう助によって脱税していた疑いを突き止めた。
この捜査によって「オンライフ」社長の高崎航被告(37)、持丸正裕被告(35)が法人税などおよそ6600万円を脱税した罪で在宅起訴されている。

飯尾、加藤両被告もほう助の罪で追起訴された。持丸被告は三崎被告とも交友関係にあったという。

“脱税人脈”の三崎優太被告(左)、持丸正裕被告(右から2番目)、加藤豪被告(右)

三崎被告の脱税事件から芋づる式に別の会社にまで広がった今回の脱税捜査。
三崎被告は、自らの会社の脱税を飯尾被告らと進め、さらにほかの複数の経営者にも税逃れを勧めていた疑いがあるという。

特捜と国税による一連の捜査は、「青汁王子」とその周辺人脈に、文字通り、苦汁をなめさせることとなった。

(執筆:フジテレビ社会部司法クラブ担当 石田真美)