盛岡市の温泉旅館「ホテル大観」の運営会社が、8月30日に破産申請をしたことがわかりました。
今後は通常通りホテルの営業を続け官民ファンドに事業を引き継ぐ方針です。
東京商工リサーチなどによりますと、盛岡市繋の「湯守ホテル大観」を運営する「株式会社大観」は、30日に東京地方裁判所に破産申請をしました。
ホテルは前身の運営会社の会社分割に伴い2010年から現在の会社が運営。
ホテルとしては1995年3月期にピークとなる28億円の売り上げを計上していました。
しかし、コロナ禍以降は業績が悪化。
2024年3月期の負債総額は13億円余りに上り従業員の給与の支払いに遅れが生じるなど資金繰りがひっ迫し今回の破産申請に至ったということです。
大観はホテルの営業を続けながら旅館の再生を専門とする東京の官民ファンドに事業を引き継ぐ方針で、ファンド側に対し従業員約90人の雇用の維持を求めているということです。
大観は9月10日に債権者説明会を開き、今後の見通しなどを説明することにしています。