政府は1日、平成に代わり、5月1日から始まる新元号に「令和」を選定したと発表した。
「令和」という言葉は、日本最古の歌集「万葉集」の「梅花の歌」の序文に由来する。

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645年に「大化」が定められて以降、これまでの元号は中国の書物から出典されてきたというが、今回は初めて日本の書物が由来となった。
天皇陛下の退位、新元号の事前発表と、平成から令和への移り変わりは、これまでにない形となっている。

では、令和という新元号は、ツイッターではどのような反応がみられたのだろうか。
「令和」と「新元号」というキーワードを含む投稿の傾向を、ビッグデータの解析ツール「Social Insight」で調べてみた。

国民的イベントにネットも盛り上がる

ツイート数の推移(ユーザーローカル提供)
ツイート数の推移(ユーザーローカル提供)
午後2時30分現在のツイート数(ユーザーローカル提供)
午後2時30分現在のツイート数(ユーザーローカル提供)

解析可能な3月19日から4月1日までのデータによると、「令和」と「新元号」を含むツイートが初登場したのは4月1日になってからだが、午後2時30分現在、ツイート数は36万3,312件にのぼっており、注目度の高さがうかがい知れる結果となった。

このうち、4月1日を時間帯別で見ると、午前11時より前には「令和」と「新元号」が含まれる投稿がないことも分かった。ネットでは「未来人だから知ってたんだけどね」「予想は的中といった感じですな 知ってた!」といった冗談も見られたが、ネット上での予想は外れていたようだ。

(ユーザーローカル提供)
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投稿の性別と年齢層の割合(ユーザーローカル提供)
投稿の性別と年齢層の割合(ユーザーローカル提供)

また、ツイートしたユーザーのプロフィール情報を分析すると、性別割合は男性が48.7%、女性が51.3%とほぼ拮抗。
年齢層別では、20代の投稿が46.8%でもっとも多く、次いで30代の23.6%となったが、10代や40代も一定数が投稿していた。老若男女の注目を集めたが、その中でも昭和の終わりから平成の始まりごろに誕生した、ユーザーの関心が高いとみていいだろう。
ツイッターでも「生まれたときの元号が終わってしまう」といったつぶやきがみられた。

「めでたい」「平成」「出典」...気になる関連キーワード

このほか、投稿と同時にツイートされたキーワードを名詞・動詞・形容詞に分類し、特徴性や出現回数でランキング化すると以下の結果に。

【名詞】
1位:平成(1300スコア・189回出現)
2位:れい(772スコア・110回出現)
3位:発表(770スコア・332回出現)
4位:官房長官(628スコア・81回出現)
5位:出典(572スコア・78回出現)

【動詞】
1位 決まる(749スコア・209回出現)
2位 合わせる(172スコア・40回出現)
3位 和らぐ(141スコア・17回出現)
4位 改める(131スコア・15回出現)
5位 相次ぐ(117スコア・18回出現)

【形容詞】
1位 新しい(155スコア・60回出現)
2位 美しい(62スコア・17回出現)
3位 少ない(43スコア・13回出現)
4位 早い(38スコア・19回出現)
5位 めでたい(29スコア・4回出現)

名詞では「平成」や「発表」といった言葉のほか、「れい」というひらがなも2位に入った。
これは令和の読みを説明するため、多くのユーザーが使ったためと考えられる。

このほか、形容詞では「美しい」「めでたい」といった、令和の選定を肯定的に捉える言葉が数多くランクインした。

「令和」「新元号」とともにツイートされた内容の可視化(ユーザーローカル提供)
「令和」「新元号」とともにツイートされた内容の可視化(ユーザーローカル提供)
(ユーザーローカル提供)
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新元号が「令和」と決まり、平成の終わりと新時代の到来が現実的なものとなってきた。
ネットからはさまざまな反応があったが、多くの方が投稿した「良い時代になってほしい」という願いが届くことを祈りたい。

プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。