尿検査の“意外な”結果 そして敏腕弁護士の参戦

スパンコールの黒いドレスに身を包み男性と抱き合う、沢尻エリカ容疑者。
自宅に家宅捜索が入ったのはこのわずか3時間後のことだった。
警視庁は捜索で、合成麻薬MDMAの粉末約0.09グラムを押収。
使用の有無についても調べるため尿を採取した。
簡易検査では「陰性」。
その後、科学捜査研究所いわゆる科捜研による正確な鑑定を行っていた。
その注目の結果は…
薬物反応なし
沢尻容疑者の尿からは、MDMAを含む違法薬物の反応が全く出なかった。
これにより、薬物の使用を裏付けることはできなくなった
これまでの調べに、過去の使用について認める供述をしている沢尻容疑者。
しかし、今後否認に転じれば、押収されたMDMAが本人のものだという立証自体が困難になる可能性も出てきた。

さらに、沢尻容疑者の今後を左右するもうひとつの動きが明らかに。
担当の弁護団に、あの無罪請負人が加わっていることが分かった。
河津博史弁護士。
日産自動車前会長・カルロスゴーン被告の最強弁護士チームの主任弁護士であり、厚労省の郵便不正事件では村木厚子元事務次官の無罪を勝ち取った、弁護士会でも腕利きとされる人物だ。

検査での陰性反応に、敏腕弁護士の参戦。
これらが捜査の壁となり、一転不起訴となる可能性まであるのだろうか。

沢尻エリカ容疑者が、一転不起訴になる可能性は?

佐々木恭子キャスター;
沢尻容疑者は逮捕直後には、薬物は10年以上前から大麻やMDMA、LSD、コカインを使用していたと供述していました。
この供述だけを見ると常習性を疑わせるものなのですが、尿を科学捜査研究所で鑑定をしたところ、薬物反応は全く出なかったのです。

加藤綾子キャスター;
この鑑定というのは、あくまでMDMAについての鑑定ということでしょうか?

平松秀敏デスク;
違うんです。
MDMAだけではなく、すべての違法薬物について反応が出なかったのです。
要は、「シロ」だったということです。
尿から薬物が検出される期間は大体わかっているんです。
例えば、MDMAだと使用してから3日から4日ぐらいだと陽性反応が出ると言われています。
逆に言うと、3日から4日より前に使っていれば陽性反応が出にくい。
ということは、沢尻容疑者は3日から4日より前に使っていたのかもしれないのですが、それはちょっとわからないです。
一方で、警視庁は沢尻容疑者の使用実態だとか、これまでの供述を裏付ける必要があるので、おそらく毛髪鑑定が行われるでしょう。
ただ、沢尻容疑者をMDMAの使用で立件するのはほぼ無理だろう

加藤綾子キャスター;
薬物使用で立件できなくても、所持だけでもで立件できますよね?

平松秀敏デスク;
今回の所持量が0.09グラムなのですが、所持にもいくつか種類があるんです。
最も悪質なのは、営利目的で他人に売りさばくため。
次に悪質なのは自分で使うため。
そしてままあるんですけれども、他人の物を預かっていたり、自分のものではないケースであれば不起訴になる可能性もあるのです。
じゃあ沢尻容疑者はどうだったかというと、かなり微量ですから営利目的ではないです。
尿鑑定でシロですから、自分で使うためでもどうもなさそうだ。
となると、仮に今後沢尻容疑者が否認に転じて、沢尻容疑者のものではないという証拠が明らかになるようであれば、この沢尻容疑者でさえ起訴が見送られる可能性もゼロではないということです。

加藤綾子キャスター;
警視庁は19日から本格的な取り調べを始めていて、入手ルートや使用実態の解明を急いでいます。

(「Live News it!」11月20日放送分より)