移動手段でもあり食事の場でもある『レストランバス』

気軽に旅行気分が味わえる日帰りバスツアー。食べ放題、味覚狩りと昔から根強く人気だ。そんなバスツアーに、超プレミアムなプランが愛知県の渥美半島の旅に登場した。

それは、食事をしながらバスの旅を楽しむというちょっと贅沢な新スタイルの「レストランバス」。これまで東京や京都で予約が殺到し、ついに東海地方にも初上陸した。

午前10時半、愛知県の豊橋駅前から乗り込むのは「東三河レストランバス」。バスの1階にはちょっと天井が低めのコンパクトなキッチンが…。

1階部分はキッチン

レストランバスの1階は厨房に…狭いスペースで手際よく準備が進む
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腕を振るうのは、「ホテルアークリッシュ豊橋」の総料理長・今里武さん。地元食材を使った本格フレンチが楽しむことができる。

Q.いつもの職場より屋根が低い分、疲れませんか?

シェフ 今里武さん:
いや、がんばって出します

2階部分は食事ができるようになっていて、レストランそのもの、天井も透明で、解放感たっぷり。7つのテーブルがあり、それぞれ向かい合って座れる特殊な内装に。もちろん、料理やドリンクがこぼれないような工夫もされている。

テーブルにはこぼれないように工夫がされている

2階部分はレストラン

午前11時、ホテルのスタッフに見送られ、いよいよ出発……と思いきや、その前に早速最初の1皿がふるまわれる。

ホテルアークリッシュ豊橋 細野さん:
フランス料理のコースにもございます、アミューズブッシュという前菜の前の食前のお楽しみ、小前菜からご用意させていただきます。

一皿目の小前菜は「シラスと菜の花のキッシュ」。キッシュは、太平洋のシラスと田原の菜の花を練りこんで焼き上げる。
そして一緒に出されるコンソメスープには、三河湾のアサリのダシを十分にきかせて、磯のニュアンスを感じる青ノリも。

イチゴの食べ比べなど…プランは6種類

スープと小前菜を楽しみながら、いよいよバスは出発!

バスのルートは日替わりで、菜の花ガーデンなど田原市の花を見てまわるプランや、旬のイチゴを食べ比べるプラン、さらに、ディナーを楽しみながら渥美半島を巡るナイトプラン、漁港を巡って魚介類をいただくプランなど6種類のラインナップだ。

この日は、田原の絶景を眺めながら地元の旬の食材をフルコースでいただく「渥美半島太平洋コース」。運行初日にも関らず多くの人が参加していた。

お客さんが景色楽しむ中、厨房では…

出発して40分ほど経つと、車窓に広がるのは菜の花畑…。

この時季ならではの渥美半島の景色を眺めながら、バスは最初の目的地を目指す。

午後0時半ごろ、最初の立ち寄りスポット「蔵王山」に到着。標高およそ300メートルの山頂からは、渥美半島が一望できる。出発前に出されたスープに使われるアサリが獲れる三河湾の美しい景色が眼前に…。

最初の立ち寄りスポット「蔵王山」 山頂からは渥美半島が一望できる

お客さんが景色を楽しんでいる間、バスの車内で行われていたのは次の料理の準備。手早く、正確に、わずかな時間で用意が進んでいた。

地元の食材もふんだんに

バスに戻って出されたのは地元食材の「渥美プレミアムラスサーモン」を使った料理。田原市で養殖されているニジマスで、臭みがなくほどよく脂がのっているのが特徴。このサーモンを白ワインでマリネして、ナスのペーストの上にカラフルに盛り付けられた前菜だ。

ちなみに、天気がいい日にはバスの天井を開けて風を楽しむこともできる。

天気が良ければ天窓を開けて「オープンバス」に 抜群の解放感だ

前菜を堪能したあとは、いよいよメイン料理をいただくため海沿いへ。
太平洋ロングビーチの「弥八島(やはちじま)」というスポットでバスは停車。

メイン料理は“希少牛”

見渡す限りの海を眺めながら、いよいよ…。

ホテルアークリッシュ豊橋 細野さん:
「メインディッシュでございます、伊良湖黒牛という希少牛でございます」

コースのメイン料理は、「伊良湖黒牛。のロティ」。

うま味が濃いA5ランクのロース肉を香ばしく焼き上げる。ほうじ茶でマリネし、低温調理を施していて包丁がスッと入るほどの柔らかさが特徴だ。

豊橋の名産品「濱納豆」をあわせたソースをかけていただく。口の中に入れると溶けるように消え、甘みが広がった。

肉の他にも、田原特産のキャベツを使ったポタージュスープや、三河湾のアサリを使ったしぐれのパンがふるまわれた。

道の駅でのお買い物や鉢植え体験も…

メイン料理をいただいた後は、コースもいよいよ終盤へ。

 道の駅「赤羽ロコステーション」に立ち寄って買い物を楽しんだあとは、観葉植物の生産業者を訪ねて、鉢植え体験。地元の農家の方と触れ合い、バスに戻ると最後のお楽しみが…。

 フルコースをシメるデザートは、旬のイチゴを使った一皿。レアチーズでジャム状にしたイチゴを包み込んだドームや、飴でコーティングしたイチゴなどとにかくイチゴづくし。

 プルンとした外側を食べると、中から甘すぎないイチゴのソースが…。

柔らかい外側を食べると中からは甘すぎないイチゴソースが…

 その後はコーヒーとお茶菓子をお供に午後6時過ぎ、豊橋駅前へと戻ってきた。

 今回のツアーは、太平洋ロングビーチの弥八島や菜の花畑、道の駅などを巡る「畑レストランと海食堂をめぐる渥美半島太平洋コース」、料金は1人14,980円。

 旬の味と景色を楽しむことができるバスツアーだった。

(東海テレビ)

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