個人間融資詐欺とは

11月21日にめざましテレビの取材に答えたのは、2019年5月に詐欺の被害に遭ったという30代の男性・Aさん。

個人間融資を申し込んだ30代男性・Aさん:
自分自身、馬鹿なことをしたなというそんな感じです。

個人間融資”とは消費者金融や銀行を通さずに個人でお金の貸し借りを行うことで、募集告知は主にツイッターなどのSNS上で行われている。

個人間融資を巡っては11月19日に「経済的に切迫した女性の弱みにつけ込み人格を無視した犯行で悪質性は高い」として大阪地裁で懲役2年6カ月・執行猶予5年の判決を受けた大阪府千早赤阪村の元職員藤田祐被告36歳。

藤田被告は7年ほど前からネット上で個人間融資を行っていたと指摘されていた。
実態は法定金利を超える利息を受け取っていたほか、応募者の女性たちに対し性行為を条件にお金を貸すという卑劣な行為だった。

被害者が語る個人間融資詐欺の実態

こうした個人間融資を利用した犯罪は他にもあるとAさんは話す。

個人間融資を申し込んだ30代男性・Aさん:
「融資を受ける10%を先に振り込んでくれたら融資しますよ」という条件で結局振り込んだあとから連絡が取れなくなった。

貸金業は国か都道府県の登録を受ける必要があり、借り入れ元金に対して金利の上限が15%から20%とされている。

SNS上には個人間融資の募集告知、個人間融資と検索するだけで無数の募集告知が出てくる。
なかには即日送金、利息不要などとうたわれているものもある。

しかし、こうしたうたい文句の裏には違法行為がある。
2019年7月国民生活センターには50代の男性から「お金を貸してほしいと書き込み、返事をしてきた人と直接会って合わせて15万円を借りた。これまでに50万円返済したが、さらに400万円を支払うよう連絡がきた。さらに相手は自分の住所を知っている」という個人融資詐欺に関する相談があったという。

さらに違法な行為は法外な高金利以外にもあると番組が取材したAさんは話す。

個人間融資を申し込んだ30代男性・Aさん:
融資を受けるにあたって借りる側の返済能力を確かめる信用上の問題だということで 融資を受ける10%を先に振り込んでくれたら融資しますよという条件で3万円ほどだったと思います。結局振り込んだあとから連絡が取れなくなった。

保証金という名目で約3万円を先に振り込んだ瞬間から相手と連絡が取れなくなったというAさん。

詐欺師との生々しいやりとり

振り込みから連絡が途絶えるまでのAさんと相手とのやりとり。
相手「本日振り込みますがご融資いただけるのは、いつになりますか?」
Aさん「この後飲み会があるのでそれが終わり次第 直ぐに対応します。恐らく22時頃になると思います」

そして、このやり取りの30分後にAさんは指定された口座に約3万円を振り込んだ。しかし、既読はつくも、この日は連絡が来なかった。
そこで、Aさんは翌日に「返金してください。応じない場合は通報します。昼までに連絡下さい」と連絡をした。日付は、2019年の5月11日。
しかし、現在まで連絡はついていない。詐欺被害についてAさんはこう振り返る。

個人間融資を申し込んだ30代男性・Aさん:
あくまでも自己責任ではあると思うんですけど、人をだまして収入を得る人間というのは労働を伴わない収入なのでやはりそういう人種なんだなと思いました。自分自身馬鹿なことをしたなというそんな感じです。

取材を進めると、様々な違法行為が浮かび上がってきた個人間融資の実態。国民生活センターによると、被害相談の件数が2019年から急増しているという。被害に遭わないための備えについて専門家は…

詐欺問題に詳しいジャーナリスト多田文明氏:
被害増加の背景には借りる側も“個人間”というワードによってヤミ金などの高圧的なイメージよりはマシだろうという軽い気持ちもあると思う。
しかし実際は個人を装ったヤミ金業者や、個人情報を狙った詐欺集団が多いのが実態です。これを、必ず頭に入れておかないといけないと思います

(「めざましテレビ」11月22日放送分より)