日銀は30日から2日間、金融政策を決定する会合を開きます。
そこでは、国債の買い入れを減らす具体的なスケジュール案が示される見込みです。
追加の利上げについても議論することになっていて、長期金利の上昇にともなう住宅ローン金利の引き上げの可能性も指摘されています。
こうした中、住宅ローンの内容にも差別化の動きが出始めています。
みずほ銀行は29日、借入時の手数料負担のない「借入時負担ゼロ型住宅ローン」の取り扱いを8月1日から開始すると発表しました。
この住宅ローンは、借入時にかかっていた保証会社の事務手数料などの初期費用が一切不要となり、金利のみを負担するもので、国内初の試みです。
みずほ銀行によると、借入金額4000万円を35年ローンで借り入れた場合(ボーナス返済なし、元利均等返済、変動金利(最大優遇幅)、消費税を含む)、90万円ほどかかる初期費用がゼロになります。
従来の住宅ローンと比べて適用される金利は0.2%高く、支払い総額は増えることになりますが、早期に繰り上げ完済した場合の総額は少なくなることもあります(10年後完済で20万円ほど)。
みずほ銀行は、手数料が「早期完済時の実質的な負担増につながっている」としていて、今回の試みは、世帯収入の多いパワーカップルや富裕層をメインターゲットにしたものといえそうです。