京都市営地下鉄で、交通局の職員2人が無賃乗車などいわゆる『キセル乗車』をしていたことが分かった。市は隠ぺいを図ろうとした上司を含めた3人を処分した。
京都市によると、交通局高速鉄道部の男性職員2人は、ことし6月までの3年間、京都市営地下鉄で切符や定期券がないにもかかわらず、電車を利用するいわゆる『キセル乗車』をしていたということだ。
■「お疲れ様、通るで」料金支払わず 改札通過
この記事の画像(2枚)27歳の車掌研修生の男性は竹田駅で、「お疲れ様、通るで」などと顔見知りの職員に声をかけて改札を通過し、料金を支払わなかったということだ。
また51歳の助役の男性は、IC乗車機の入場記録を取り消すなどして、烏丸御池駅から六地蔵駅間の通勤区間で無賃乗車を3年間で170回繰り返していたということだ。
2人は「軽い気持ちでやってしまった」などと不正を認めて弁済しているが、京都市は免職の懲戒処分としたうえで、詐欺罪などで刑事告訴する方針だ。
■上司も隠ぺい工作
また不正を把握した車掌研修生の上司についても、当初「定期券を所持していたことにする」などとして隠ぺいを図ろうとしたとして減給処分としている。
京都市は「再発防止を徹底する」としている。
(関西テレビ 2024年7月26日)