井上清華アナウンサー:
わぁ~、奥の方までお客さんがいらっしゃって、とっても賑わっています!

めざましテレビが訪れたのは、横浜高島屋で開催されている「バウムクーヘン博覧会」。(11月25日午後6時まで)

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集まった商品は、全国から230種類以上!6日間で約2万人の来場が見込まれている。
来場客から「斬新なのがたくさん出ている」「いろいろ進化していてすごいなと思いました」などの声が聞かれたように、ひとくちにバウムクーヘンと言っても、今は真ん中に穴の開いた定番の形だけではない。

今回の「スゴ撮」は、形や味が進化しているバウムクーヘンの人気の秘密を調査した。

食べるのがもったいない!総菜系やネコ形も登場

さっそく会場内を歩いてみると…

井上清華アナウンサー:
えっ、何ですかねこれ!?キッシュって書いてありますよ

千葉県にある『カモガワバウム』の「カモバキッシュ」(税込み310円)は、バウムクーヘンの生地におかずが入った総菜系バウムクーヘン。

約2cmの厚さのバウムクーヘンの生地に、ベーコン、タマネギ、ほうれん草、シメジなどの具材を入れ、オーブンで焼いた一品だ。購入した来場客からは、「まわりがサクサク」「すごくおいしい。甘さは控えめです」との声が。

ーーなぜバウムクーヘンでキッシュを作った?

房総潮騒グループ 佐藤裕貴さん:

デザート系というのは結構多いと思うんですけれども、おかず系というのは珍しいと思いますので

石川県の『メルヘン日進堂』からは、色鉛筆の形をしたバウムクーヘンが登場。

「お菓子な彩えんぴつミニ」(4本入り、税別2000円)は、回転する細い棒に生地を何度もかけて加熱。生地に厚みが出てきたら、最後の表面の層を色のついた生地をつけて焼き上げる。

そして、芯の部分に細長いチョコレートを詰めて、先を鉛筆のように削れば完成。構想から2年間かけて作り上げた逸品だ。

井上清華アナウンサー:
結構バウムクーヘンはしっかりしていて、中のチョコレートがしっとりしているので、サクッとしたバウムクーヘンとよく合っています。

また、石川県『洋菓子工房ぶどうの木』の「にゃんこのバウム in kanazawa」(税別450円)も大人気。バウムクーヘンに切れ目が入っており、そこを切り離すとネコの形になるキャラメル味のバウムクーヘンだ。

なぜ今、進化したバウムクーヘンがここまで増えているのか?

株式会社ユーハイム・バウムクーヘン博覧会実行委員長 藤本浩二さん:
形がいろいろと出ているのは、ここ最近の傾向になります。バウムクーヘン自体が身近なお菓子っていうところではあるんですけども、何を見ても一緒とならないように、(各店が)独自性を出していって幅が広がっていると思います。

オープン後即完売の人気商品は?

そんな中、お客さんが特に飛びついていた人気のバウムクーヘンをご紹介。

まずは、棒アイスの形をしたバウムクーヘン。その名も「ショコラバー」(5本セットで税別1500円)は、20分で完売した。

福井県『VIVANT』が2018年から販売を始め、そのかわいらしい形から今やお店の一番の人気商品となっている。

続いては、1日限定1000セットのみの販売。『ユーハイム』『治一郎』『クラブハリエ』『洋菓子ヴィヨン』『櫟』といった有名店のバウムクーヘンが5種類が入ったトートバッグ付き「詰め合わせセット」(税別1800円)。

2019年2月、神戸で開催された時には、わずか数分で売り切れたというが、今回の「バウムクーヘン博覧会」での人気ぶりはどれほどなのか?

売り場の様子を見てみると、午前10時の開場と共に人が押し寄せ、あっという間に長い行列ができた。棚にある商品はどんどん少なくなっていき、オープンから10分で100セットはすべて売り切れに。

有名店の味をお手軽サイズでまとめて食べられるというのが、多くのお客さんに人気のようだ。

本物そっくり!メロン形のバウムクーヘンができるまで

そして、この商品よりもさらに早く売り切れてしまったものがある。それが、愛知県『匠工房ホープ』のメロンの形をしたバウムクーヘン。その名も「プリティメロン」(税別2000円)だ。

多くのお客さんは今までにないその形に興味津々で、開場から約5分で完売してしまった。

しかし、一体どうやって作っているのだろうか?ということで、製造工程を取材させていただくことに。
最初に見せてもらったのは、棒に5つの生地の玉ができた焼きはじめの状態。

――どうして撮影出来るのはこの工程からなんでしょうか?

匠工房ホープの担当者:
大元の部分は企業秘密ということで…

ここからの作り方も注目。
250℃のオーブンで、50分間かけて生地を何度も塗り重ねていく。すると、大きな球状の生地となり、これを棒から抜くと、5つの壺のようなバウムクーヘンができる。

そして、1つずつ余計な部分をカットし、全体をリンゴの皮のようにむいて丸くしていく。

匠工房ホープの担当者:
きれいに丸くなった方が、チョコレートがきれいにつくんです。

形を整えたら、メロン味のチョコレートをコーティングして、棒の刺さっていた穴の部分にふたをする。

最後に、ホワイトチョコレートで編み目をつければ完成。

ほとんど手作業で仕上げ、手間暇のかかったこの逸品。そのお味は?

井上清華アナウンサー:
とてもしっとりしていて、密度があってむっちりしています。メロンの風味がしますが、甘さ控えめで食べやすいです。

また、会場では回転寿司のように、皿に載った多種多様なバウムクーヘンが回る「バウムメリーゴーランドカフェ」もあり、クマのムースをトッピングしたものや、バウムクーヘン入りアップルパイなどを楽しむことができる。(最終日は午前10時~午後6時)

(「めざましテレビ」『スゴ撮』11月25日放送分より)