立憲民主党の岡田幹事長は9日、蓮舫氏が3番手に終わった東京都知事選挙の敗因などについて、次の衆議院選挙に向けて分析を進めていく考えを示した上で、共産党との連携の方針に変わりはないとの認識を示した。
小池百合子氏が3選を果たした都知事選では、無所属の石丸伸二氏が無党派層からの得票を重ね、立憲と共産党が支援した蓮舫氏の得票数を上回り2番手につけた。
立憲では泉代表ら執行部が9日午後、党本部で協議し、次の衆議院選挙に向けて、今回の都知事選の敗因などについて、分析や検証を進めていくことを確認した。
この後、岡田幹事長は会見で「共産党、立憲民主党の支持者を固めることは当然だが、活動の中心は無党派層、真ん中を取りに行くという戦略を持ってやったはずだが、必ずしもそれに沿わない形になってしまった部分がある」と指摘。
その上で、「分析し検証するという意味での総括をしっかりしたい。その結果を次の総選挙に生かす」と強調した。
立憲内では共産党との連携が前面に出たことが敗因の一つだとの見方も出ている。
共産党との連携について、岡田幹事長は「そこを何か変えなければいけないと今考えているわけではない」と述べた。
国民民主党の玉木代表は「『立憲共産党』路線は、今回で一つの終焉を迎えたのではないか」と述べ、立憲に対して路線の見直しを求めている。
これに対し、岡田幹事長は「玉木さんが何を言おうと自由だが、これは立憲民主党が考える話で他党が何か言う話ではない」と不快感を示した。