ニュージーランド出身男性のナガサキライフ

長崎を第2のホームに選び、今年から長崎で暮らし始めたニュージーランド出身のレズ・ファーガソンさん。どうして長崎なのか、ナガサキライフに同行した。

レズ・ファーガソンさん:
おくんちのTシャツ。毎年新しいおくんちTシャツを買います 

長崎愛に溢れるレズ・ファーガソンさん 。

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レズ・ファーガソンさん:
幸運にも自分用の部屋がある

レズさんは、日本やマレーシアなど国の内外のゲストハウスなどを定額で利用できるサービスを使い、今年1月から長崎市内で暮らしている。

レズ・ファーガソンさん:
これは僕のお気に入りの机。ちょうどいい高さなんだよね。ご飯を食べたり、絵も描けるし勉強もできて 

レズさんの職業はイラストレーターで、3年前には 長崎市内で個展を開いた。

レズ・ファーガソンさん:
僕の好きな熊本城が地震で大変な被害を受けた。僕の作品を売って得た収益は熊本城に寄付した。よし、上出来

日本全国を旅してきたが、歴史的な建物が残る長崎の街並みに特に心惹かれ滞在を決めた。

レズ・ファーガソンさん:
ここは私の家。大好き。(運営する)クルーは家族です

HafHを運営 KabuK Style 佐藤千明さん:
(レズさんは)海外から来た風の人のように見えるかなと思うけど、私よりも、もしかしたらこの近辺に詳しい位の地元の人になりつつあって、レズさんはここにいなくてはいけない存在になっている 

楽しみはカツ丼

長崎での生活も3ヶ月目。週に1度の楽しみもできた。それはカツ丼。

レズ・ファーガソンさん:
いただきます。おいしい。私は16歳のときに空手を始めて、先生と一緒によく和食の店に行っていた。それから箸を好むようになった。ナイフやフォークじゃなくてね。(カツ丼は)私に元気をくれる 

古武術「杖道」との出会い

もうひとつ、大きな出会いが …

約400年前から日本に伝わる古武術「杖道」(じょうどう) 。

2018年、指導者の西島豊博さんと出会ったレズさんは日本刀を持つ相手を杖で制する「杖道」の奥深さに引き込まれていった。

レズ・ファーガソンさん:
杖道は心に触れる。先生は優しくて面白い人だけど、杖を持つとリアル武士になる。先生はどの動きも40代半ばに見える。私もそういう風になりたい。それが私が長崎に滞在する、母国のニュージーランドに戻らない理由 

杖道歴8年目・三木くるみさん:
馴染み方も早いし先生の仰ることをものすごく一生懸命聞いて、その態度や姿勢から学ぶところがある。レズさんに来てもらって(杖道がより)おもしろくなった

レズさんは長崎で学んだ文化をふるさとのニュージーランドの人たちに広めたいと思っている。

長崎杖道会代表・西島豊博さん:
(習得する)ペースは早い、びっくりする位早いですよ。とにかく日本人以上に気持ちを持っている。礼法もきちんとしていて上達も早くて見事。動ける限りは一生懸命真髄をしっかり習得していただきたい 

「よそもの」の心を動かす長崎の人

何気ない、いつものあいさつが「よそもの」の心を動かすことも …

レズ・ファーガソンさん:
長崎の魅力を挙げると人。人は町の心。ここの人たちはとてもフレンドリーで立ち止まって話をする。こんにちはと挨拶する。稽古の後、中通りを通るとお店の人が挨拶をしてくれる、僕はこのコミュニティの一員だと感じさせてくれる 

平日の夕方には長崎市内のカフェで働きながら、お客さんやスタッフとの出会いを楽しんでいる。

レズ・ファーガソンさん:
新しい生活をとても気に入っている。死ぬまで長崎にいたい。私は長崎では外国人とは感じていない。長崎人だと思っている。ほっとする(場所になった)から 

外から来た風の人から、長崎で生活を営む土の人へ。風と土を交ぜ合わせながら、レズさんは長崎の町に、新たな風土を育んでいる。

(テレビ長崎)

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