「アメリカン・イーグル」も撤退

カジュアル衣料品ブランドの「アメリカン・イーグル」が、年内で日本から撤退する。

青山商事は、「アメリカン・イーグル」と「エアリー」の国内全33店舗を12月末までに閉鎖すると発表した。

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販売不振のため、本国のアメリカン・イーグル・アウトフィッターズ社に事業の一部を譲渡することも検討したが、協議の結果、日本から撤退することになったという。

アメリカン・イーグルは、2012年に東京・表参道店をオープンして以降、首都圏から沖縄まで出店していたが、12月18日から順次閉鎖し、オンラインショップも12月31日に終了する。

企画、製造、販売まで遅くても3週間のスピード勝負

三田友梨佳キャスター:
ファストファッションの日本からの撤退が相次いでいますね。

(株)キャスター取締役COO・石倉秀明氏:
フォーエバー21もそうですけど、ファストファッション業界は明暗がはっきりと分かれてきています。ファストファッションはSPA(製造小売り)と呼ばれる業態を取ることが多く、企画から製造、販売までを自分たちの会社でやり遂げる。これはトレンドになっている商品をいち早く自分たちで作って店頭にたくさん並べて売り切るというスピード感が非常に重要になってきています。例えばZARAですと、企画してから店頭に並ぶまで世界中で一番遅くても3週間というぐらいオペレーションもかなり高度になっています。

石倉秀明氏
石倉秀明氏

三田友梨佳キャスター:
日本でSPAというとユニクロが代表的ですよね?

(株)キャスター取締役COO・石倉秀明氏:
そうですね。ユニクロはSPAのオペレーションもかなり洗練されてきていますが、それ以外にもデザイン性がかなり良くなっていたり、機能性素材を使った新商品も強化されてきています。それに加えて店舗もたくさんあるので、商品を手にとってもらうこともできますし、雑誌でのブランディング、ウェブ通販の強化などほかの会社がやらなくてはならないことを隙無くやってきているのが非常に強いなと思います。ファストファッションの競合他社からするとかなり厳しい戦いになっているのではないかと感じます。

三田友梨佳キャスター:
日本に初上陸した時はアメリカのブランドが低価格で買えるとあって私もよく行きましたが、今はアパレルでもサステナビリティが重視されていますから質と値段のバランスをいかに取れるかが重要なのかもしれません。

(「Live News α」11月26日放送分)