地震のストレスは「認知症の増加」につながっているのでしょうか?
金沢大学は七尾市内で地震発生後の生活環境の変化が認知機能にどう影響を及ぼしているか調査を始めました。

稲垣キャスター:
「七尾市中島地区で毎年行われている『いきいき脳健診』。従来の検査項目に加え、今年は能登半島地震に関する調査項目が加わりました」

金沢大学脳神経内科学の研究グループは2006年から、七尾市中島地区に住む65歳以上の高齢者全員を対象に認知症に関する調査を行っています。

調査項目は、採血や体力測定といったもののほかにこんなことも・・・

歯科医師:
「(舌を)グーッと持ち上げて 風船をギューッと潰してください。この辺(口回り)の力が衰えると、食べる力も落ちたりしてそれが認知症と関係することがありますので、その関連について調べています」

脳神経内科の医師が認知機能テストを行いますが、今回新たに能登半島地震に関するヒアリングが行われました。

小野教授と住民:
「避難所は利用されましたか?」
「ええ、避難所を転々と… 市の職員の方々に、『いつまで避難所を渡り歩いとる』と叱られましたけど、自分としてはどうにもならないものですから…」
「そうですね…」

能登半島地震の発生からおよそ半年。
自分の暮らしや生活環境が震災前と比べてどう変わったかをアンケート調査や対面でのヒアリングで聞き取り、認知症に影響を及ぼしているか調べます。

80代男性避難者:
「(避難所は)知らない人ばかりの集まりですから、色んな人がいて気を遣いましたし、そういう事でも、気持ちの上で大変疲れました。」

金沢大 小野教授:
「(地震によって)住居環境が変わったり、コミュニケーションが大きく変化してきている方々が(ストレスで)精神的な状態や認知機能、身体機能に影響を及ぼしている可能性があると考えますし、今回の調査から見えてくるものがあればそれを役立てることができないかと考えております」

研究グループは今後、脳のMRI検査なども実施し、3年計画で認知機能の変化を調べる方針です。

石川テレビ
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