沖縄で進む、DXが描く運転代行の未来に迫った。

お酒を飲んだり、体調不良になった運転手の代わりに車を運転してくれる運転代行サービス。

最近では、観光・買い物・病院の付き添いなど、サービスの活用方法も多様化してきている。

そんな中、ドライバーや利用者に好循環を生み出す、沖縄発の運転代行配車アプリが注目を集めている。

沖縄にあるスタートアップ企業「アルパカラボ」。
沖縄から日本の社会課題解決へをスローガンに掲げ、着目したのは運転代行。

沖縄県は、運転代行業者の数が全国1位。

県民からの需要が高い一方、アナログな運行管理やドライバー不足により、利用者が長時間待つケースも。

アルパカラボの棚原生磨代表取締役は、「これまでは、運転代行を呼ぶためには電話を使って呼ぶのが一般的だった。待ち時間が60分というのが当たり前の世界。利用者も困っているし、代行業者の皆さんも駆け付け時間が長くなり利益が出づらい。(運転代行業者の数が)圧倒的ナンバーワンの沖縄県で変えることができれば、全国でもそのロールモデルが通用するのではないかと」と語った。

課題解決へ向け開発したのが、運転代行配車アプリ「エアクル」。
希望する時間・場所・適切なドライバーがマッチングできるという精度の高さが特徴。

これまで、業者が確定・到着するまで平均で1時間ほどかかっていたが、エアクルでは10分ほどに短縮。
独自開発したアルゴリズムを活用して、最適・最短なルートを表示してくれる。

また、お客さんが安心して利用できるように、曖昧だった料金基準、ドライバーの審査基準を具体的に設定。

登録した車の情報をもとに、最適なドライバーを手配してくれる。

アルパカラボの棚原生磨代表取締役は、「ドライバーさんも喜んで、利益が上がるようになる。日常的な人の移動、車を運転する行為であれば、いろんなことができる。お客さまの持っている車を運転することで、観光だったり送迎だったり、病院の付き添いやさまざまなサービスを設計することが可能」と語った。

一方で、解決すべき問題が“ドライバーの人手不足”。

アルパカラボでは、ドライバーの民主化を目指し、「運転請負」というサービスも開始。

「運転請負」とは、電動小型バイクで現地まで来ることで、普通免許でも1人でドライバーとして活動できるサービス。

アルパカラボの棚原生磨代表取締役は、「目的地に着いたら、小型eモビリティを取り出して、次の案件に行く。このスキームであれば、実は二種免許がいらないことに気付いて」と話す。

2人1組で行う運転代行とは異なり、「運転請負」では特定の条件のもと普通免許のドライバーが1人で作業することが可能に。

これにより今後、普通免許を持った約8000万人のドライバーが人と車の移動に携われる可能性を秘めていると代表の棚原さんは考えている。

ドライバーからは「普通免許でできるので、自分の友達だったり、若い人もできるような仕事になっている」との声が聞かれた。

アルパカラボの棚原生磨代表取締役は、「タクシー業界・バス業界・物流業界など、どの業界においても人手不足が起きている。そこを普通免許で参加できるサービスを作ることで、入り口が非常にハードルが下がる。不足している業界に対して、人を供給できるきっかけになるのではないか」と語った。