FNN「Live News days」では、「子どもを守ろう」と題して、子どもの性被害について、シリーズでお伝えしている。

2020年に入り、預かっていた子どもにわいせつな行為をした疑いで、ベビーシッターの男が相次いで逮捕された。

事件を受け、ベビーシッターの運営会社は、男性シッターの新規の予約受付を停止したため、その波紋が保育や教育に携わる人たちに広がっている。

「男性の排除」ともとれるこの対応を、保育の現場はどう受け止めているのか。

そこから事件を防ぐためのヒントも見えてきた。

手作りのウォータースライダーで、ダイナミックな遊びを楽しむ子どもたち。

この保育園を運営する社会福祉法人では、男性を積極的に採用している。

保護者「男性がいるから、遊びがダイナミックになったり、僕らも話しやすいし」

保護者「お母さん的存在、お父さん的存在、両方の視点から見てもらえるのはすごく助かる」

子どもとの向き合い、そして保育現場の多様性の両面で、男性保育士の存在は重宝されている。

しかし、保育者によるわいせつ事件が相次ぎ、現場に動揺が広がっている。

保育士(3年目)「男性保育士のイメージが下がるので残念。保護者からそういう目で見られるのではと不安はある」

この園では、男女問わず、保育士と子どもが2人きりになることがないよう、オープンな空間での保育を心がけています。

読売ランド前どろんこ保育園・松久保陽子施設長「(事件を起こす人と)同じような目で見られてしまうのは絶対悔しい。わたしが施設長として守っていかなきゃいけないなと」

相次ぐ子どもの性被害。

子どもを守るために、大人はどんな対策ができるのか。

経済産業省の子育てに関する会議に参加し、ツイッターのフォロワー数が50万人を超える、現役保育士のてぃ先生に聞いた。

てぃ先生「“(第3者が)いつ見ているかわからない”状況はあった方がいい」

ベビーシッター会社のアドバイザーとしても活動していた経験から、特に密室になりがちなシッターの利用方法に警鐘を鳴らす。

てぃ先生「(ベビーシッターの)企業がカメラ必須にするのを、国や行政が指導するところに落とさないと限界がある」

犯罪から子どもを守るための仕組みを整えたうえで、男性も女性も、保育に加わる社会が必要だと考えている。

てぃ先生「今は共働きとして、お父さんも(仕事)出るし、お母さんも仕事をするというのが当たり前。男性を取り除く、『やっぱり男性は育児だめだよね』みたいな感じになると、一般家庭にも、『パパが育児やっても意味ないんじゃない?』とか、おかしな方向に行く可能性があるとしたら怖いなと」

取材をした保育園の男性保育士は、未来を作る子どもたちと過ごすことができて、やりがいがあると話してくれた。

社会のさまざまな人が子どもに関わって育てていくという多様性が大切なのではないかと、取材を通して感じた。

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