未来の世界が現実に!

映画やドラマで見たような未来の世界が現実に!
今回、取材したのは不動産会社のインヴァランスが4月から販売する日本初「AIマンション」の実証実験ルーム。
AIマンションとは人工知能を備えたマンションで、80ものセンサー(ビジュアルセンサーや温度、湿度、照度、紫外線など)で、あらゆる方向から生活者を見守っている。

こう聞くとAIにすべてを把握されているようでなんだか怖いが、AIが私たちの顔まで認識しているかというと、そうではなく背格好や行動などからご主人を判断。

また、個人情報に関しても、部屋の中ですべて完結しているため外から私たちの情報を読み取られる心配はないという。

部屋に80ある様々なセンサーの1つ

AIの名前は「キャスパー」

いま「AI」というと、身近なものではスピーカーが様々な企業から販売されていて、それぞれに名前がついているが、今回取材したマンションに組み込まれているAIの名前は「キャスパー」。

何かAIに指示を出したいときは「キャスパー」と呼びかけてからお願いするわけだが、もともとこのAIはアメリカ製。

そんなことから、日本に上陸したての頃はいかにも英語の発音で「CASPAR(キャスパー)」と呼びかけないと反応しなかったそう。

居住者の生活スタイルを学習

「キャスパー」にカーテンを閉めて!と呼びかけると、カーテンが閉まる

ですが、しばらくすると、これぞAI、こてこての日本語で「キャスパー」と呼びかけても反応するようになったとか。

このように、どんどん学習していくAI。
学習する例の一つとして毎朝AIに「おはよう」と話しかけ、その後、カーテンを半分だけ開いて、電気を25%の明るさにすることを繰り返すと、4日目には、居住者の好みのスタイルを学習し「おはよう」と話しかけるだけで、カーテン半分、電気25%の明るさにAIがしてくれる。

左:1日目 照明は最大に 右:4日目 明るさは1/4に調整

薬の飲み忘れも教えてくれる!?

これをさらに数日繰り返すと・・・「おはよう」を言わなくても体を起こしただけでカーテンを開けたり電気をつけたりしてくれるようになるそうだ。

また、居住者が暑いと感じてクーラーをつける、これを繰り返すと、このぐらいで暑く感じるんだとAIは学習し、暑くなりそうになると勝手にクーラーをつけて、居住者にとっての適温を保ってくれるようになり、照明のスイッチにもセンサーがついているので、スイッチを押さずとも明るさも最適にしてくれる。

さらに活用が進めば、定期的に薬を飲んでいる人がその時間になっても、薬を飲んでいないと居住者がお決まりの行動をとっていないと判断して「薬を飲むのを忘れているよ!」とAIが教えてくれるように。
数日から数週間で居住者のスタイルを学習し家の中の80%をやってくれるようになるというAI。

強い味方になる一方で、なんだか人としてダメになってしまいそう・・・。

そんな不安に対し、インヴァランス小暮学代表取締役は「その分新しいことにチャレンジしたり空いた時間に自分の趣味をしたりより豊かで楽しい生活が待っていると思いますよ」とのこと。

こうなったら・・・

「キャスパー!ご飯作って、掃除して、洗濯して!」とお願いしたくなるのでした。

(取材:冨田憲子)